2012年1月26日 (木)

名城公園のお堀でユリカモメと遊ぶ...カモも4種確認

冬鳥が身近でたくさん見られる季節である。
たまたま通りかかった名城公園北側の広いお堀にも、鴨やユリカモメが群れをなして遊んでいました。
鴨は大きいもの、小さいもの、形や色の違うものが。後で図鑑で確認したところ少なくとも4種類は居た。しばらく観察していると、水をばしゃばしゃ飛ばしたり、水面を駆けっこしたり、いろんな行動をするのが面白い。何気なく撮った写真を後で見てみると、水面の波紋が美しい色に染まっていたりして、意外性もある。
今年はいつになくユリカモメが多いように思える。ちょうど私がお堀端に出た時、ものすごい数のユリカモメが岸近くを飛び交っていた。どうも餌をやる人がいるようだった。数十羽が空中をホバリングしているのはとても不思議な感覚だった。風が強く吹いていた所為もあり、鳥たちはあまり羽ばたきもせずとも空中に静止できるのだった。時間が止まっているような錯覚を覚える。その中に入って行くと、自分も鳥たちの一員になったように感じた。

《カモたち》
Photo_3Photo_4ホシハジロ
威張っている!



Photo_5オナガガモ
確かに長い...



Photo_7キンクロハジロ
金色の眼が目立つ



Photo_8ヨシガモ(後ろに居る方)
頭はナポレオンハットの形



Photo_6不思議な水面...この色彩、何故だか分からない
オナガガモと思われるが、長い尾っぽが見えない?



PhotoPhoto_2遊ぶ、遊ぶ




《ユリカモメ》
Photo_9




Photo_11Photo_10




Photo_12




Photo大空には別の群れが気持ちよさそうに舞っていた...





『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと(伊勢物語)』
この歌の〝都鳥〟とは、ユリカモメだそうだ。

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2012年1月17日 (火)

ベン・シャーン展が待ち遠しい...「写真から絵画制作」に興味

昨年暮れに、名古屋市のインフォメーションセンターで、「ベン・シャーン回顧展」の案内パンフを見つけた。ベン・シャーンって誰だっけ?そのとき、私の記憶庫からは何の応答も無かった。パンフに書かれている展覧会のタイトルは、
  〝ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト―写真、絵画、グラフィック・アート〟
写真+絵画!...これは是非とも見なければと思った。パンフを飾る、写真を元にして描いた作品もとても魅力的だ。
数日後、朝日新聞の連載記事「美の履歴書」(12/28)には、ベン・シャーンの〝ラッキー・ドラゴン〟が紹介されていた。見たことがあった。そうか、この絵の作者だったか。
ラッキー・ドラゴンは1954年、太平洋上で米国の水爆実験により被爆した第五福竜丸の久保山さんを描いたものですね。現在、福島県立美術館所蔵。

さらに、芸術新潮1月号の特集もベン・シャーンだった。例によって、画家の人なりと、その作品の魅力を詳細に解説していて、これを読めばかなりの通になれそうだ。

クロスメディア・アーティストと言うだけあって、写真と絵画に加えて、ポスターや絵本、レコード・ジャケットまで手がけている。
絵画では、ラッキー・ドラゴン以外では、「解放」と言う絵が私にはとても魅力的に感じ、是非、実物を見たいと思った。この絵は、第2次世界大戦時、パリ解放のニュースを聞いて描かれた作品で、瓦礫に囲まれた中で子供たちがブランコのようなもので遊んでいる。どこか、大震災の被災地の光景と重なる...とは、芸術新潮のコメント。

彼の写真の原点は、ライカによる「ストリート写真」だ。古くは1930年代の写真に面白いものがたくさんあるようだ。被写体の人物に気づかれないようにするため、アングル・ファインダーを横向きに付けて撮ったりしたことが、芸術新潮に紹介されていて、当時からスナップ写真は撮りづらかったことが忍ばれて興味ぶかった。
さらに、彼は写真を使って絵を描いた。その典型がパンフの〝W.P.A.サンデー〟だ。両作品の中の5人の人物はほとんど瓜二つだが、背景はかなり異なっている。絵の方が格段に印象的になっていますね。
なお、名古屋市美術館所蔵作品に〝友達の写真屋〟と言う、写真→絵画の名品があることを今回、初めて知った。こちらは、写真の方もとても素敵だと私は感じたのですが?是非、展覧会で確かめてみたい。(なお、この展覧会は現在、神奈川県立近代美術館葉山で開催中。2/11から名古屋市美術館)

PhotoPhoto_2ベン・シャーン展パンフレット
表面の作品が〝W.P.A.サンデー(絵画=1939)〟








Photo_3〝ラッキー・ドラゴン(1960)〟
 (朝日新聞より)










Photo_4〝解放(1954)〟
 (パンフを拡大したので見づらい)




Photo_5Photo_7〝友達の写真屋(絵画=1954)〟

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2012年1月 8日 (日)

〝こうた凧揚げまつり2012〟を見に行く

8日、去年に引き続き、〝こうた凧揚げまつり〟を見に行った。とにかく、冬は写真のネタが少ないので、こんなイベントをやってくれると、とてもありがたい。
場所は、愛知県幸田町、JR東海道線幸田駅近くの広々とした田んぼだ。足下がぬかるむので、長靴で来いと、パンフには書いてある。地形的に風の通り道のようで、凧揚げには絶好の場所だ。今日も、しっかり風が吹いていて、とても寒かった。
私が到着した10時45分頃には、既に幾つもの大凧が空高く浮いていた。大きいものはタタミ10畳以上だとのこと。それが100mも200mも上がるので小さく見える。
今日は、風が強く、昼過ぎには、規定値を超えたと言うことで、一時、凧は全て下ろされてしまった。現に、幾つかの大凧は墜落したり、他の凧と綱がからまったりのトラブルもあった。
参加凧数は140。全て手作りであることが条件のようだ。小凧、中凧の部もあり、かわいい凧、変わった凧もあった。
以下、写真で...

Photo_21 公式パンフのコピー




Photo_2会場到着






S_2463待機→離陸







Photo_3Photo_4里区離陸




Photo_5気持ちいいなぁ~




Photo_6Photo_7百花繚乱→三強にらみ合い




Photo_8Photo_9墜落→無惨!




Photo_10協議中




Photo_11変わり種




Photo_12Photo_13ミニマム凧と思ったら、二番目だそうだ。
左は揚げたところ...左上隅に点のように見える。



Photo_14小凧の部審査中




469Photo_15女の子が浮き上がりそうに見える。




Photo_16Photo_20嬉しそうな子供達




Photo_17表彰式 大村知事も挨拶した




Photo_18Photo_19 最後は連凧

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2012年1月 2日 (月)

今年もよろしく...年末年始に撮った写真

明けましておめでとうございます。
このブログは2006年3月開始なので、まもなく満6年になります。ありがたいことに、この間のアクセスは8万を超えました。自分としては驚異的な数値と思いますが、ちまたには数百万アクセスのマンモス・ブログが溢れていますから、ごく普通の地味な存在なんだろうな、と考えています。
それでも、継続的にアクセスがあると言うことは、それなりに情報提供の役割を果たしているのではないかと、いささかの自負の念も持っております。自分が知らなかったことを調べて書く程度の記事も多いけれど、少なくとも旅行記や写真の公開は、個性ある情報発信になっていると思っております。
今年も、よろしくおつきあいください。

年末年始に撮った写真です。全て近間で撮ったもの。

《年末編 覚王山日泰寺の仕舞弘法12/21》
Photo参道は露店が並ぶ...赤い傘の遙か向こうに山門が見える(F)




Photo_2Photo_3境内はこんな感じ
本殿前でお坊さん達がお寺のキャンペーン(いずれもO)



Photo_4Photo_5花屋さん(O)と焼き芋屋さん(F)




Photo_6Photo_7千仏堂にて(いずれもF)
とても暗かったのでISO1600に設定...結果良好




《年始編 1/1~2》
Photo_8近所の白山神社にて(OP)




Photo_9Photo_10同上




Photo_11Photo_12隣接の円福寺にて(OP)



   
Photo_13大須観音の初詣の人出(O)




Photo_14Photo_15黄色の欄干...堀川にかかる橋(左O、右F)




Photo_16Photo_17松重閘門...何となく面白く感じる風景(O)
見える水路は堀川運河と中川運河を連結する水路。閘門は両運河の水位差(約1m)の調整のために設けられた。




Photo_18Photo_19山王付近の「低すぎるガード」(左O、右F)
人と電車を同時に撮りたかったが、ほとんど無人!


Photo_20Photo_21左;あおなみ線車窓(F)
右;ハンマー(F)



Photo_22元気にジャンプ(OP)

 

 

(注)使ったカメラ
   O・・・オリンパスE-5  OP・・・オリンパス・ペンE-P2
   F・・・富士フイルムX100 

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2011年12月27日 (火)

ミラーレスはどこへ行くのか?我々は深入りしてもいいのか?

ミラーレスのオリンパスペンを発売当初から使って来たが(P1→P2)、やはりここぞと言うところでは、一眼レフに頼ることになる。スナップ系の私は被写体を見つけ次第、シャッターを切るので、AFを始めとする反応が早くないと間に合わないことが多い。この点、一眼レフは文句なく素早いシューティングが可能だ。重くて大きいが、逆に手ぶれしにくいし、設定変更などの操作もボタンやダイアルも大きいので素早くできる。ミラーレスの利点は小さくて軽いことだけだと思うようになった。
大きくて重い方が機動性が優れているなんて、全くの逆説以外の何ものでもない。
もう一つ、ミラーレスの欠点はファインダーだ。コンパクトカメラのように背面の液晶で見るなんて論外。最近はEVFファインダーが付く機種が増えてきたが、それでも一眼の光学ファインダーとは見え方は大違い。大げさに言えば、写真撮影の楽しみが半減してしまっている。
そんなわけで、ペンのE-P3が出たが、これ以上、ミラーレスに深入りするかどうか(あるいは他メーカー機種への変更も?)迷いが生じている。

あるカメラ雑誌の1月号に、「各カメラメーカーの今後の予想」が出ていた。その中から、ミラーレスに関する部分を取り出してみよう。

オリンパス;ペンではない、新路線のミラーレスを出す。ファインダーが重視される。
キャノン;レンズ交換式でないミラーレスもあり得る。コンパクトカメラの撮像素子をもっと大きくし てもよいと考えていて、その延長線上にミラーレスもある、との考え方か?
ソニー;ようやく発売が決まったNEXー7は、APS-C素子採用でEVF内蔵の最先端ミラーレスだとしている。レンズの小型化を図るのが、当面の目標のようだ。
ペンタックス;フルサイズや645のミラーレス化も検討しているという。(ミラーショックの解消の意義もある?)
ニコン;今回のNIKON 1にはレンズ交換式で初の像面位相差を採用。これは技術的なブレークスルーだと、自画自賛している。小さめの素子のままで行くのか?
富士フィルム;1月上旬にAPS-C採用の新型ミラーレスを発表の予定だという。AFは位相差方式かどうか明らかにしていないが、相当高速になると予告。X100のようなハイブリッド(OVFとEVF)なのかどうかは分からないが、ファインダーには独特の工夫がされているようだ。
シグマ;今後、ミラーレス用のレンズを投入して行く、とのことで、ミラーレス派には選択肢が増えて朗報だ。

傾向としては、撮像素子の大型化、AFの高速化、ファインダーの改善が、各社各様で考えられているようだ。要するにまだまだ「発展途上」であり、ユーザーとしては慌てずに、注意深くウオッチングしていくべきだと思った。

現段階では、ミラーレスの利点はその圧倒的な「小ささ」、「軽さ」に集約される。高年齢層(私を含む)や女性の写真愛好家にとっては多少の不便はあっても、この利点を享受しない選択支はないので、上記のような各メーカーの積極的な改善の動きにはとても力強いものを感じています。

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2011年12月14日 (水)

富士フイルムFINEPIX X100に最適なカメラレッスン書を見つける!

近所の床屋さんのご主人が2ヶ月ほど前に、富士フイルムのX100を入手した。ほとんど写真など撮ったことのない人だが、購入に当たって随分研究したと言う。カメラそのものに惚れ込んだ結果だった。そして、店頭に常に置き、なじみの客が来るごとに自慢をしているようなのだ。写真撮影はというと、二三度、犬の写真や花を撮っただけだという。確かにそういう楽しみ方もありますよね。私は、「随分、難しいカメラを買ってしまったね」と言いましたが、本人は全然気にしていない様子。そもそも、仕事柄、写真を撮りに行く暇もないのです。

しかし、それ以来、私自身がX100がとても気になってしまい、とうとう購入してしまった。
私はオリンパスのユーザーで、E-5とペンE-P2を保有している。F2程度の明るいスナップ用単焦点レンズを待望していたが、このほど発売されたのは、F2だが12mm(35mm判換算24mm) だった。これでは広角過ぎて、私には撮りにくい。もう一つ、オリンパスは撮像素子が小さめだから、「ぼけ」の表現は期待できない。
これに対し、富士フィルムのX100はF2で23mm(35mm判換算35mm)の単焦点レンズ、しかも撮像素子はAPS-Cサイズ。「ぼけ」も使えるスナップカメラとして大いに魅力的なのです。富士の方も、その辺は意識していて、なんと、レンズシステムにNDフィルター(光量3段落ち)が装備されていて、明かるい環境下でも絞りを開けることができるようになっている。私がこれを購入した決め手はこのあたりの事情でした。

私としては、一眼レフ(E-5)のサブとして使うつもりなのだが、くだんの床屋さんのように、このカメラしか持っていない場合、何をどう撮ったらよいのか、多分悩むことになるでしょう。ズームがないのだから、余程自分自身が動かなくてはならないだろう、ぐらいは見当がつくが...。
「35mm判換算35mmの画角で撮れる写真とは??」
この疑問に答えるとても良い本があった。

〝たのしい写真が撮れる107の方法/Kevin Meredith  20011/10〟

この本のカバーには「世界で1番アヴァンギャルドで正統派なカメラレッスン」とある。なんとも矛盾した紹介の言葉...!?
107項目のレッスン内容は正統派。しかし1項目ごとに示される作品がとても素晴らしい。正にアヴァンギャルドなのだ。
そして、ここのところが肝心なのだが、これら作品例のほとんどが32mm単焦点レンズのカメラで撮られているのだ(作者は望遠レンズが嫌いだと言っている)。
富士のX100を購入した人で何を撮ったら良いか分からぬ人は、是非、このレッスン書をご覧になったらいいと思います。私自身もX100で、このレッスン書の写真をそっくり真似ていろいろ撮ってみようと考えています。

これを書いている最中に、郵便屋さんが。何と、あるコンテストの入賞通知が来た。この件についてはいづれ...

X100FUJIFILM FINEPIX X100
純正レンズフードを装着している




S〝たのしい写真が撮れる107の方法〟カバー写真
この写真では被写体が中心にない場合のピントの合わせ方を説明...基本中の基本ですな。



S_2同書の中表紙
この写真の主題は「背景をぶれさせる方法」だが、さらに①赤いコートの背景が白で囲まれる②進行方向に十分な余白を設ける、と言った、構図上のテクニックにも触れている。

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2011年11月30日 (水)

京都の紅葉を探索に行く(11月29日)...南禅寺・永観堂・真如寺

今年の紅葉は遅めだとのことだったので、京都行きは12月に入ってからにしようと思っていたが、朝6時にウォータンの散歩に出ると意外に暖かいので、急遽行くことに決めた。
8時半に家を出て、10時半には南禅寺の山門に居た。土日を外したにもかかわらず、やはり観光客がとても多かった。
天候は曇り。太陽を透過させた時の、あの何とも言えぬ〝もみじ葉〟の輝きは見られなかったものの、境内は赤や黄色で覆われ尽くしていた。
コースは、蹴上→南禅寺→永観堂→哲学の道→真如堂。これは例年と同じだ。
紅葉は何処へ行っても同じじゃないか?確かにそう言う面もあるが、モミジの木の種類や環境が異なるので、それぞれに独特の風情がある。そんな違いを写真で表すことができれば良いのだが、私の能力では無理でしょう。
それでも、下手なりに撮った写真を掲載しておきましょう。

《南禅寺》
173Photo山門です...観光写真。




Photo_2Photo_3 琵琶湖疎水のアーチ
人が多くて良いアングルが確保できない。



Photo_34アーチの上の水路の続き(上流側)




Photo_5




Photo_6Photo_8 ビューティフル!





《永観堂》
Photo_9正門
(この時期、拝観料は1000円也)



Photo_10境内は広く、池水回遊式の庭園と、いろいろな建物が山の上にまで並んでいる。



Photo_11Photo_12池には鴨が。
池に映る紅葉を撮る人...



Photo_13Photo_14人が入らないように管理された一角。
ここが、一番の人気スポット。
黄色いイチョウがハラハラと舞い落ち降り積もる。その中に配置された小振りの赤いモミジが映える。




Photo_15Photo_16モミジ葉のクローズアップ




Photo_18こんな葉形のモミジも。


 


《哲学の道》
Photo_19Photo_20永観堂から哲学の道へのアプローチにて。







Photo_22哲学の道の入り口付近





Photo_21Photo_23あまりモミジは多くない








Photo_24Photo_25途中のスナップ
(もちろん撮影許可を得ましたよ)




《真如寺》
Photo_26正門前




Photo_27Photo_28左は三重の塔
右は本堂の一角。ここは有力な写真ポイント。
ちょうど、お坊さんが通りかかった!




Photo_29ツアーの一行




Photo_31Photo_30和服に帽子!







Photo_33真如堂はちょっとした山の上にある。
途中の坂道のモミジ。
実はモミジは何処にでもあるのだ...






京都は、まだまだ紅葉は楽しめそうですよ。

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2011年11月 6日 (日)

NHK「秘境ブータン 幻のチョウを追う」を感動をもって見た

10月31日、NHKで「秘境ブータン 幻のチョウを追う」が放映された。
久しぶりに興奮を覚えるドキュメントだった。

実を言えば、つい最近までチョウについての関心はほとんどなかった。今年の夏の初めに、たまたま、美しい空色の斑紋を持ったチョウ(その時はアオスジアゲハと言う名も知らなかった)を見つけて写真を撮りたいと思った。
それ以来、チョウを見つけると写真を撮ろうと、結構、本気になって追いかけ始めた。そして、近所の公園などで、1ヶ月ほどで20種ほどの写真を撮ってしまった。そのあたりの経緯については9月24日付けのブログで書いたとおり。美しいチョウを追いかけるのはとても楽しい体験でした。

そんな折の、〝ブータンシボリアゲハ〟再発見のニュースだった。新聞報道でその事実は多くの人の知る所となったと思うが、NHKのこのドキュメント番組はチョウの飛ぶ姿が動画で見られたり、とても価値の高いものだと思う。
見なかった方のために、内容をかいつまんで書いておこう。

〝ブータンシボリアゲハ〟は、78年前の1933年にブータンで発見され、その標本が大英博物館に展示保存されたが、それ以来、目撃の報告が無く、チョウ類の最大の謎となっていたものだ。
ところが、今年になって、最初に発見された場所付近でこれに似たチョウを見たという情報が入り、ブータン政府と交渉の結果、日本調査団の現地入りが認められたものだ。
今年8月上旬から中旬にかけて、日本のチョウ類研究の専門家6名とNHK撮影部隊が、ブータンの東部、ヒマラヤ山麓のトラシャンツェ渓谷に入った。渓谷での許可された活動期間は僅か1週間という厳しものだったが、再発見、標本としての捕獲はもちろん、交尾や産卵の姿までしっかりと把握できたのだった。

何故、此処にしか居ないのか?二つの理由が挙げられていたように思う。
先ず、チョウの見つかった場所の地形や気象。トラシャンツェ渓谷は二つの高地(一方はヒマラヤに繋がって行く)に挟まれていて、吹き付ける湿った季節風は手前の高地で雨を降らして、一旦、乾いた風になり、再び湿気を含みながらヒマラヤに向かう斜面を登っていく。つまり、この狭い範囲の場所に、熱くて乾いた環境と湿った環境が混在しているのだ。この所為で、本来居るはずのない種類のチョウが多数、見つかるのだ。仮説だが、この複雑な環境が〝ブータンシボリアゲハ〟を生み出したとも考えられると言う。

もうひとつ。当初、このチョウは原生林に棲んでいると見られたが、意外にも人の手が入った森で繁殖していることが確認されたのだ。非常にまばらだが、この地域にもブータン人が棲んでいて、森を少しずつ切り開いて自給自足の生活をしている。このチョウの食草はウマノスズクサだが、森を切り開くことで、その繁殖が保証されているのだった。
結果的に見れば、ブータン人が〝ブータンシボリアゲハ〟を守ってきたことになる、とドキュメントは締めくくっている。

NHKカメラマンの撮影技術は素晴らしく、飛行する〝ブータンシボリアゲハ〟を鮮明に捉えていた。ゆったりと羽ばたき、そして時折、風に乗って、羽ばたきを止めてグライダーのように飛ぶ。その優雅な姿は確かに「ヒマラヤの貴婦人」の異名にふさわしい。とても印象的だった。

Photo〝ブータンシボリアゲハ〟
大きさは手のひら大
(朝日新聞をコピーしたので不鮮明です)
日本のギフチョウと似ている所がありますね?

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2011年10月31日 (月)

名古屋ボストン美術館の「恋する静物」展を見る

名古屋ボストン美術館で開催中の「恋する静物 静物画の世界」展を見てきた。

静物画自体はそんなに好みではないが、展示作品のひとつ、ジョルジュ・モランディの作品には少なからず興味があった。卓上の瓶や水差しを終生描き続けた...それも多少の配置を変えながら同じものを繰り返し...と言う事実だけでもミステリアスな画家だ。
実は、当初、4月から7月にかけてモランディ展が計画されていて、中京地区では豊田市美術館に来る予定だったが、震災で中止になってしまったのだった。そういうこともあり、今回、一点だが、モランディの実物を見ることができ、良かった。
Photo




パンフレットなどを見ると、セザンヌの「卓上の果物と水差し」が目玉のようだ。実物は32×41cmの大きくはない作品だが、描かれた果物がとても美しく迫力があった。セザンヌの、〝全ての物体は円柱、球体、円錐といった三次元的な形態で構成されるという認識〟に基づく、量感を重視した作品作りの見本のようだった。
Photo_2





その他の作品で、印象に残ったものあるいは面白かったものを2~3挙げておきましょう(本来、美術に無知な私が言うのはおこがましいのですが)。

全くの予備知識無しで見て、一番どきっときたのは、ギュスターブ・クールベの「銅花器のタチアオイ」でした。
なんだろう、この暗さは!?
解説によると、パリ・コミューン下で刑務所に服役し健康のため療養所へ移された頃に描かれたものだと云う。投獄の事実をほのめかすためにこのような暗い絵を描いた、とのこと。
Photo_5







それから、ジェームズ・アンソールの「貝殻のある静物」。こんな静物画もあるのか。
全体的にはきわめて装飾的で美しい(と言うより〝甘い〟)色使い、顕著に女性的な雰囲気の絵だ。アンソールの女性に対する特殊な感情から来るものだと言う。中央の巻き貝は女性の穏諭と考えられ、さらには画面右上には小さな裸婦座像が描かれている。
Photo_3





ジョルジュ・ブラックの「桃と梨とブドウのある静物」はとても気に入った。マティスの明るい、装飾的な絵も良いが、このブラックの重く落ち着いた色調の、キュビズムの絵も素敵だと思った。直線的な形で構成された背景の前に、有機的な形の果物を置くことで主題を引き立てていると、解説にはあった。さらに、質感を描き分けるため、筆致を変えたり、木目を表すのに、櫛で引っ掻くなどの工夫をしていると言う。
Photo_4



偏見に満ちた紹介で恐縮です。誤解を避けるため、展覧会パンフのコピーを念のために掲げておきましょう。
Photo_6Photo_7 











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2011年10月18日 (火)

大須大道町人祭〝おいらん道中(2011)〟...三枚歯の高下駄で八文字歩き

10月16日、大須大道町人祭の〝おいらん道中〟の写真を撮ってきた。
三年前(2008)に行ったことがあり、また、全国的にもあちこちで祭りの出し物としてやられているので珍しくもないけれど、同時並行で行われているなごや祭りの英傑行列よりましかな、と思った次第。
たまたま、一眼レフ(E-5)の標準ズームレンズが修理中で、望遠ズームとオリンパスペンで対応したが、結構不自由だった。

花魁が歩くとき、とてつもなく高い下駄を履く、しかも歯が三つもあり、とても重いから、普通には歩けない。このため、踏み出す足を引きずりながら外側を回す〝外八文字歩き(吉原方式)〟をするのだが、これが独特の風情を醸し出す。Wikipediaによれば、きちんとこの歩き方ができるようになるのに3年はかかる、とのこと。(別の郭では〝内八文字歩き〟)
大須の〝模擬おいらん道中〟でも、この歩き方を時折、再現して見せてくれる。花魁役は公募で選ばれた女性だそうが、結構演習したのでしょうね。もっとも、下駄は当時のとは違って、多分、軽い素材で作ってあるのではなかろうか?
この歩き方の写真を撮ろうと思ったが、これは動画でないと無理ですね。おまけにペンはAFが遅いから、タイミングがとりにくかった。

美しい衣装と豪華な髪型、こってりと「おしろい」を載せた顔...好き嫌いは別として、時空の壁を通り抜けてやって来た美女達から、ひとときの楽しみを戴きました。

Photo
大須のアーケードは見物客で埋め尽くされた。






Photo_2Photo_3これがメインのツーショット




Photo_4546
アップすると迫力が...






565
現代的な風貌が残りすぎ?
でも、美人ですね。





Photo_5Photo_6かんざしの豪華さ
襟足の美しさ






537Photo_7 これが、〝外八文字歩き〟
高下駄の歯が3枚であることに注目







545外から引きずって前へ踏み出す







543Photo_8見習いや付き人役もとても美しい








Photo_9Photo_10
アーケードを外れると多少は余裕ができる...赤門通りを進行中...赤い大傘が美しい





Photo_11大須観音の境内では大須太鼓の披露が行われていた。
この日は大須のあちこちで大道芸人が妙芸を披露していた。

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