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2006年5月20日 (土)

スペイン旅行記2―コルドバのパティオ祭

今回のツアーは日程的にコルドバのパティオ祭に合わせてあるのが特徴である。私もどうせ行くなら何か祭りを見たいと、これを選んだ経緯がある。
パティオとは、アンダルシア地方に多いイスラム式家屋の中庭のことである。アンダルシアに限らずイスラム世界は乾燥地域であり、夏の暑気を避けるため、家屋は開口部を少なくし、外壁は真っ白にする。そして中庭を設けて水を引き込み、噴水や水槽を置いた。アンダルシア地方では水源は井戸のことが多い。パティオは一家に涼を提供する実用性が第一だが、特にコルドバでは普段からパティオを美しく飾っておくことが家人の心意気とされているとの事。コルドバでは毎年5月にパティオ祭が行なわれ、市の後援する委員会により、優秀パティオの表彰が行なわれる。
パティオの飾りのメインはこの時期に咲き競う花々であるけれど、パティオを構成する内壁、柱や回廊等の建築要素、井戸や噴水、壷や陶器等の小物類も重要である。これらがバランスよく配置されて始めて賞賛に値するパティオとなる。いわば総合芸術といえる。
今回のツアーではパティオ祭に参加している10数軒を鑑賞させてもらった。
通常はパティオは個人宅の庭であり他人が入ることは出来ないのであるから、貴重な経験が出来、とてもハッピーだった。白壁に小さく開いた入り口の扉から通路を経てパティオへ入っていくと、外部からは想像できない世界が広がっていた。
添付の写真は今年の特賞を得た家のパティオである。さすがに、品格が高く、とても優雅である。特に陶器などの小物が凝っている。家人が温かく迎え入れてくれた。いろいろな質問にも答えてくれる。見せてもらったお礼に小銭を置いてくるのが礼儀のようだ。
このように立体的に花を飾るので、水遣りが大変らしい。他の家では、3mほどある長い竿つきのジョウロで水遣りの実演をして見せてくれた。
どの家のパティオも趣向を凝らしていて甲乙付けがたいが、集合住宅(アパート)でも住人みんなで飾り付けたという質素だが心のこもったパティオがあり、印象に残った。
(コルドバ訪問は5月9日~10日)
Dscf0561


 パティオ祭特賞の家1(入り口)


Dscf0560





パティオ祭特賞の家2(メダルが飾られている)


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パティオ祭特賞の家3(別の角度から見る)




Dscf0581_2


水遣りはこういう風に。



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