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2006年6月 9日 (金)

スペイン旅行記追記、盗作と創作

ブログで旅行記をとりまとめるというのは結構しんどいことが分かった。
先ず、余り間隔を空けるわけに行かないから、時間に追われる。現地で何を見たのかよく理解していないことが多いから、確認のためガイドブックや資料を調べる必要がある。
写真はどれを採用するか、トリミングや画質調整が必要ないか、ある程度は吟味しなければならない。
そして、一通り書き終えた今、見直してみると、結構、誤りや思い違いがあることが分かりました。
既に直したところもありますが、恐らく未だ手を入れると思いますので、「未定稿」であることを宣言しておきます。

例えば、セビーリャで観光船に乗ったとき見つけた帆船(大航海時代の復元)の名は「ビクトリア号」であることを思い出し、文章に入れるとともに、自分の写真をよく調べたらちゃんと帆船も撮ってあったので、ブログに入れました。
また、巨大ブーゲンビリアの写真データをよく調べたら、アルハンブラでなく、セビーリャのアルカサルで撮ったものでした。

Photo_40セビーリャの項で追加した舟遊びの写真。
中央左に黒いビクトリア号が写っている。
568日かけて、改めて世界1周をした。
その途上、万博開催の名古屋に寄航。

ところで、旅行記の補足になりますが、プラド美術館で念が残ったのは、マンテーニャの「聖母の死」を見つけることが出来なかったことです。4月12日付「プラド美術館の3時間」の記事で紹介したように、もし美術館が火災に合い、1点だけしか助け出せないとしたらどれを選ぶか?この本の著者はマンテーニャのこの絵だと言う。
そこで何としても見ようと、現地ガイドにも聞いたのですが、美術館の改修のため、かなりの絵が移動されていたこともあり、とうとう見つけることが出来なかったのです。
後で分かったのだけれど、フラ・アンジェリコの受胎告知のすぐそばに移動されていたのです。アンジェリコの絵がとても明るく、美しいのでその部屋に入ると、ほとんどこれしか見えないのですね。「聖母の死」は地味で見つけにくいとは、この本にも書いてあるのですが。この本にも挿絵が入っているのですが、何せ文庫本では感覚が全く掴めません。プラドはいずれ再チャレンジすることにしましよう。
なお、この絵にきっと通じるところがあるのでは?と思っているマンテーニャの別の絵を添付しておきます。私はこの精緻さがとても凄いと前から思っていました。

Photo_39
Andrea Mantegna
St.James on the way to his execution,1455

プラドの「聖母の死」に通じるところは?

話しは変わるけれど、芸術選奨大臣賞における盗作問題。この問題を最初に知ったときには、誰が見ても盗作と単純に思いましたが、和田義彦氏の弁明を聞いていると、尊敬するスーギ氏の作品の構図を借りた上で自分の創造力を注ぎ込んだ作品であると言う。それならば、私の旅行記でもとり上げたピカソのラス・メニーナス(ベラスケス)の連作とどう違うか?
違いは歴然としているのだけれど・・・
今日の日経でもこの問題を取り上げているが、その中で、美術評論家瀬木慎一氏の指摘が次のように述べられている。
「創作上の遊び・挑戦というなら、誰もが知っている作品を扱わなければならない。その上で原作を超える力を持たないと創作とはいえない」
原作を超えれるかどうか・・・これがキーワードですね。

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