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2006年7月22日 (土)

面白小説・・・クライブ・カスラー

19日のWOWOWで、「サハラ―死の砂漠を脱出せよ」が放映されました。これはクライブ・カスラー(Clive Cussler)の小説「サハラ」を映画化したものです。クライブ・カスラーが映画化されているとは知らなかったので、とても興味深く見ました。

先日の日経に、ある経済人が「面白小説」を楽しんでいることが書かれていましたが、私にとっては、このクライブ・カスラーが正に「面白小説」の代表です。別に定義は無く、要は自分にとって面白ければ良いだけの事ですが、強いて言えば、①ストーリーが奇想天外である、②テンポがよくサスペンスが継続する、③ロマンスが適度に(軽い方が良い)含まれている、そしてこれが最も大事かもしれないが、④明るいトーンである、ぐらいでしょうか。

カスラーを見つけるきっかけとなったのは、第二のお勤めも慣れて安定した頃、電車通勤の時間を有効かつ楽しく過ごす方策として、ペーパーバックス(英文)を読むことに決めたことからです。とに角、面白くなければ続かないから、丸善や三省堂で探す時間は惜しまなかった。そして、買ったはいいが、読みづらかったり、暗かったり、残虐だったりというのは、即座に止めて、他のにすることを徹底しました。そのおかげで、7年ほど続いて、自分でも驚くほどたくさんの本が読めました。1日に読めるページ数は20~30ページほどでしたが、毎日のことですから塵も積もれば山となる、です。

そんな中で見つけたのが、クライブ・カスラーです。翻訳本はほとんど無いから私も知らなかったが、洋書の新刊コーナーに、彼のダーク・ピット・シリーズの新作が1~2冊/年のペースで出てくるのです。1冊試しに読んだのが運の尽き、虜になってしまいました。そして、バック・ナンバーも。本棚には9冊(ダーク・ピットもの以外もある)も並んでいます。
どういう作風かと言うと、

主人公のダーク・ピットはNUMA(National Underwater and Marine Agency)という、架空の政府機関の職員である。その名のとおり、海洋、とりわけ海中の調査が職務で、特に過去に海底に沈んだ歴史的な船や文化財を探索し、引き上げるのが得意である。
したがって、物語は大抵は過去の出来事と現在とを卓抜なアイデアで結びつかせた謎解きがベースになり、何かを企む悪者との戦いがあり、魅力的な女性も出てくるからさわやかなロマンスもある。

ダーク・ピットは強靭な肉体と卓越した知能の持ち主だが、とりわけ知力で悪党どもをやっつけるのが楽しい。面白いのはこのシリーズが進むにつれてピットが歳を重ね、「トロイアン・オデッセィ(2004)」では、最後に引退を宣言するが、それまでの功と能力が認められてNUMAの責任者に格上げになる。
そして、次作のBlack Wind(2005、未だ読んでいない)からはピット・ジュニアが主人公になるようである。著者の方も、カスラーの息子と連名になる。なんとも、微笑ましいではありませんか。
なお、ダーク・ピットの最初の妻は子供を残して早死にしているので、アドベンチャーを楽しむのに支障が無いのです。都合よく出来ていますね。ダーク・ピットの唯一の趣味はクラシック・カーを蒐集するという贅沢なもので、これは著者のカスラーの趣味でもあったようです。小説の中にカスラーがクラシック・カーのディーラーとして出てきたりして、茶目っ気があるところも、面白小説として盛り上げています。

書き忘れてしまいましたが、海洋調査の専門家ピットが何故、サハラへ?物語の発端は、米国の南北戦争の最中に、鉄製の装甲船が現れるところから始まるのです。現代のサハラとどう結びつくのか?これ以上は、読んでいない(映画を見ていない)人のために伏せておきましょう。
Clivecussler
著者クライブ・カスラーと
ダーク・ピットのお気に入りの
MARMON V-16 TOWN CAR






最後に、日光Kさん撮影の素敵なお花の写真です。
Photo_52

ギンリョウソウ(銀竜草)
(日光Kさん提供)
別名幽霊茸とも言う。奇妙だけれど、美しい。





Photo_53 ニワナナカマド
(日光Kさん提供)
清楚な美しさに思わず息を呑みますね。

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