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2006年9月13日 (水)

聴力に関する不思議な経験

iPodを買おうかずっと逡巡して来た。
音楽を聴くのが大好きな人間が、何をためらっているのか、と言われそうですね。実は私の耳に一寸した障害があるのです。

7年ほど前に、水泳中に左の耳に激痛が走り、その直後から綿でも詰め込んだように、聞こえが悪くなった。耳鼻科へ飛んでいったところ、左の耳に直径1mmぐらいのピンホールが開いていると言う。
対策としては鼓膜形成法という手術もあるが、まずは自然治癒を待つべきだとの診断。うまく行けば鼓膜自身が伸びて来て穴を塞ぐはずだと言う。若い人であれば特に早いようだが、高齢者は遅いし、うまく行かない場合もあるらしい。
結局、1年ほどの間に、何回かくっつきかけはしたが、うまく行かなかった。くっついた瞬間、スイッチが入ったように、大音響で聞こえるようになるのだが、すぐに、ポンと破裂して元の木阿弥。そのモードが変わる1~2分は、あたかもモノクロの世界からから明るく色彩豊かな世界に飛び込んだような、歓喜の瞬間だった。とても不思議な経験だった。

そして1年半後、耳鼻科の医者は鼓膜形成術の手術をしますか?と聞く。
方法は、鼓膜の穴の部分を削って新しい組織を出し、更に耳の後ろ辺りの皮膚を切り取って鼓膜の穴に補強材としてあてがう。そうすると、新しい組織が容易に伸びて穴が塞がる。その後、補強材の皮膚は剥がれ落ちる・・・。
ところが、リスクもあるようなのです。穴を更に大きくするのだから、首尾よく行かないと、現状より聞こえが落ちる恐れが大なのです。あなたは、比較的聞こえているから、そのままでもいいのではないか、と医者は言う。大分悩んだ末、手術はやめました。

鼓膜にピンホールがあるとどうなるか?始めは音が歪むし、右左のボリュームも異なるのでとても不愉快だった。しかし、一月もしないうちに、余り気にならなくなってきた。1ヶ月ごとに聴力検査を受けたが、どんどん良くなって来るのです。音の周波数を変えて聞こえる音のレベルを調べるわけだが、最終的には100Hzより上の方は左右ほとんど差が無くなった。ところが50HZとかの重低音は全く聞こえない状態は改善しなかった。

こんな状態で音楽を聴くとどうなるか?しばらくは左右のバランス(ボリューム、周波数特性)が違うからとても聞きにくく、音楽の楽しみも半減か?と悲しくなったが、聞き続けていると、だんだん気にならなくなってきた。
音は鼓膜で聞くというより、脳神経で聞いているのです。これまでの経験が脳神経に叩き込まれているから、勝手に左右のバランスを調整してしまうらしい。また超低音は左耳は全く受け付けないが、高音に比べてもともと方向感はないから方耳だけで問題が無いのです。そういうわけで、高級オーディオ?をいつも楽しんでいます。

ところでiPodを聞く時、どんな問題があるか?
スピーカで聞くときは、左右のどちらのスピーカーの音も、良い方の右耳で聞くことが出来、それを頼りに左耳の音の聞こえ方を脳の方で調整して聞いているのだが、イヤホーンの場合は、左と右の音がそれぞれにしか届かないのである。したがって、音(特に低音)の脱落が起こる筈です。
理屈上はそうだし、初期の頃、イヤホーンで聴くと、若干違和感を覚えたものだ。ところが、最近、HMVなどのCDショップで試聴しても、余り問題を感じないのである。私が想像するに、脳の方で、音楽を長年聞いてきた経験値から、欠落した音を適当に補ってつじつまを合わせているのだと思う。厳密には録音されている音とは違うかもしれないが、それなりに楽しめるということに気がついたのです。

そういう訳で、時代遅れになりたくないから私もiPodを手に入れようかと思い始めた。それにしても、脳の潜在能力は偉大なり!

Ver1落合公園のフォリー「水の塔」

フォリーとは西洋式公園に設置される要素の一つで、

「風変わりなもの」を意味する。
その名にふさわしく、とても奇妙な構造物です。
天辺まで水を揚げ、各階の室内をゆったりと巡りながら、

最後は水車を回す仕掛けで、他に放水銃も備える。



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