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2006年12月29日 (金)

インド旅行の印象その16(ジャイプル市内その1)

アンベール城からジャイプル市内へ戻り、シティ・パレス、ジャンタル・マンタル、風の宮殿などを見た。
ジャイプルの旧市街は、7つの門を持つ城壁に囲まれた地区である。街並みはピンク一色に統一されており、「ピンク・シティ」と呼ばれる所以である。

《シティ・パレス》は、ジャイプルの正に中心にある。1726年、時のマハラージャ、サワーイ・ジャイ・スィン2世により建てられた7階建ての美しい建物です。現マハラージャの住居でもあり、ここに滞在中は、ラジャスタン州の五色の旗の上に小さな目印の旗が翻る。この日は滞在中で、専用の立派なSUV車(トヨタのランドクルーザのようなごつい車、フロント・グリルには凄い紋章が付いていた)が駐車していた。
中庭には博物館がある。テキスタイル館には歴代のマハラージャが着た衣類が展示されていた。このほか、絵画や王家の写真があるギャラリー、武器庫などがあった。
博物館のある中庭から、狛犬のように2体の象の彫像に守られたラジェンドラ門をくぐって館に入ると、貴賓謁見の間に出るが、ここには衛兵に守られて大きな銀製の壷が二つ置かれている。1902年、エドワード2世の戴冠式に出席するための旅行用にマハラージャが持参したものという。敬虔なヒンドゥー教徒だった彼は、この壷にガンガーの水を入れて行き、毎日沐浴をしたと言われる。世界一大きい銀製品としてギネスブックに登録されている(900L)。 
01180119左はシティ・パレスの入り口。 
右は中庭から7階建ての本館方向を見る。
ラジャスタン州の五色旗の上にマハーラージャ滞在中を示す小旗が翻っている。

0124 本館への入り口、ラジェンドラ門。立派な服装の衛兵が守っている。




0121 これにガンガーの水(沐浴用)を詰めて、イギリスまで行ったという。
世界一大きい銀製品としてギネスブック入り。



《ジャンタル・マンタル》・・・インドにはとにかくいろんなものがあるのですね。驚くばかり。
ジャイプルの街を拓いたマハーラージャ、ジャイ・スィン2世は、天文学にも造詣が深かった。彼はペルシャやヨーロッパの書物や、中央アジアのウルグ・ベグの天文台を参考にし、ムガル皇帝の許可も取り、インド各地に天体観測儀を集めた天文台を造った。デリーが最も早く、ジャイプルは2番目で1728年であるが、規模はジャイプルが最も大きいそうだ。
狭い門をくぐって中へ入ると、広い敷地に、現代アートのオブジェと見まがう、いろいろな形をした石の構造物が並んでいる。それぞれ異なる用途を持った天体観測儀なのだ。その場で説明を受けたが、とても頭に入るものではない。ただただ、感心するばかり。
なお、ガイドブック(地球を歩くシリーズ)に詳細な説明が載っていたので、コピーを載せておきましょう。
私が特に興味を持ったのは、ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラという12体からなる観測システム。ジャイ・スィン2世の発明だそうで、12の星座の位置を正確に決めるためのもので、占星家に利用されたもの。それぞれに星座のマークがついているので、自分の「乙女座」の装置の前に立ってみた。
もうひとつサムラート・ヤントラ。高さ24.7mと、最も大きい観測儀。現地時刻、天頂距離、子午線などを測るものらしい。巨大な直角三角形部分の円空に向かう斜辺の方向は正確に北極星を指している。日時計としては2秒単位で時間を図ることができるという。
このサムラート・ヤントラには、もの凄く細くて急な階段が付いていて登ることができる。私としては当然登ることになる。敷地内の全ての観測儀が俯瞰でき、さらにはシティパレスの優雅な建物が見え、その向こうの山の上にはアンベール城まで見える。素晴らしい展望だった。
出口付近で、理科の先生という観光客の一人が、ガイドと熱心に議論をしているのが印象的だった。

Photo_126ジャンタル・マンタルを紹介するガイドブック。




0130
サムラート・ヤントラという高さ24.7mの観測儀に登ってサイトを見回したところ。

0133サムラート・ヤントラ。いろいろな機能があるが、日時計としては2秒単位で時刻を計測できる。なお、登ったのはこれと対になっているほんの少し低めの構造物の方である。これを登るには決死の覚悟がいる。誰か落ちるまでは開放されているのだろう。




0131_10132_1左の写真;高い建物がシティ・パレス 、山の上にアンベール城が見える。
右の写真;角度を変えると風の宮殿(後述)が見えた。これまた風変わりだ。

012901280126左;ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ。星座ごとの位置観測儀。12星座分ある。
中;滑り台のようなのがサグー・サムラート・ヤントラ(小型サムラート)。手前の孔になっているのはチャクラ・ヤントラ。その拡大を右の写真に示す。子午線通過時間や惑星、星の位置を測定するものというが、どういう理屈になっているのか理解不可能でした。

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