« インド旅行の印象その3(サーンチー) | トップページ | インド旅行の印象その5(アジャンタ) »

2006年12月 8日 (金)

インド旅行の印象その4(サールナート)

サールナートは四大仏跡のひとつだ。今回、ここを訪れることができ、とても感激した。
四大仏跡とは、①生誕の地ルンビニ(ネパール)、②大悟(さとり)の地ブッダガヤ、③初転法輪(初めて説法をしたところ)の地サールナート④入滅の地クシーナガル である。

25日午後、ホテルを出てバラナシ(ベナレス)の北東10Kmにあるサールナートに向かった。サールナートの遺跡はのどかな田園ないし原野に囲まれた静かな村の中にあった。ここには見るべきものが3つある。

先ず、ムールガンダ・クティー寺院に入った。1936年にスリランカの仏教教会が建設、日本人画家野生司香雪が、釈迦の生涯を壁画に画いた。ガイドからその内容を聞く。

村の道路を歩いていくと、木々の緑と芝生が美しい広大な敷地と、その中に建つ巨大なダメーク・ストゥーパが見えてきた。この敷地では、紀元前3世紀のアショーカ王の時代から12世紀までのいろいろな遺跡が出土した。「ダールマージカ塔と根本精舎を中心に、グブタ時代に最も栄えた」と、資料にはある。ダメーク・ストゥーパは6世紀に作られたもので、高さ42m、基部の直径27m。グプタ様式の貴重な例とされる。この地で釈迦が始めて説法を行なったのです。

ブッダガヤ(バラナシの南東に位置する)で悟りを開いた釈迦が、それを胸に秘めつつ長い道を歩き、当時多くの宗教者が集まっていたバラナシを目指した。そして市の郊外の、鹿野苑(現在のサールナート)についた後、かつて共に修行していた5人の修行者に会い、悟った真理を初めて語った。耳を傾けたのはこの5人と、森に住む鹿たち。だが、ここで初めて「言葉」になった教えは、その後世界に広まり、人々の心にしみ込んで行く・・・(ガイドブックより)

遺跡敷地の一角には、かつて多くの僧が修行していた僧院の跡も残っている。また、アショーカ王の建てた石柱の基部も残っていた。

ストゥーパ遺跡に隣接してサールナート考古学博物館があった。こにある転法輪印坐像は円満かつ静寂の境地を具現し、インドで最も美しいと、称えられるものとのこと。5世紀の作。撮影禁止であるのが残念。

サールナートは世界遺産でもなく、そんなに見るべき対象があるわけでもないが、心にしっかり残ったのは、やはり仏教の聖地だという意識のなせる業だろう。

S_7ムールガンダ・クティー寺院
野生司香雪による釈迦の生涯の壁画がある。



S_8 寺院の傍らに初転法輪(初めての説法)の模様をを再現してあった。バックの大きな木は菩提樹である。



S_9 ダメーク・ストゥーパと遺跡群




S_11 ストゥーパの前の芝生に、僧が一人、座して礼拝していた。




S_10 先生と生徒。何を教わっているのだろう?
右後ろに犬が寝ている。安穏な空気が満ち満ちていた。

|

« インド旅行の印象その3(サーンチー) | トップページ | インド旅行の印象その5(アジャンタ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172334/12979908

この記事へのトラックバック一覧です: インド旅行の印象その4(サールナート):

« インド旅行の印象その3(サーンチー) | トップページ | インド旅行の印象その5(アジャンタ) »