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2007年3月 7日 (水)

きねこさ祭り...今年は豊作&大吉

尾張三大奇祭のひとつ、「きねこさ祭り」が行なわれる七所社は、名古屋市の西端、中村区岩塚にある。そんなに規模は大きくないが、千年以上の歴史がある由緒ある神社である。日本武尊が東征の途中、渡船を待つ間、暫し腰掛けたという「日本武尊腰掛岩」が社殿の東に鎮座している。応永32年(1425年)に社殿を改造し、同時に熱田7社を祀って社号を七社とし、これが「七所社」の名の由来となった。

きねこさ祭りは、毎年旧暦1月17日に、厄除け、子孫繁栄、天下泰平、五穀豊穣を祈念して行なわれる祭礼である。「きねこさ」とは、祭りに使用する祭具の「きね(たて杵)」と「こさ(杵からこすり落とした餅の意)」のことであるという。祭礼時の衣装・祭具の形状が鎌倉時代の特徴を残しているので、この頃には既に現在とほぼ同じ形で祭礼が行なわれていただろうと、社の案内には書かれている。

きねこさ祭りの当日、3月6日は、前日までの異常なほどの暖かさと打って変って冷たい北風が吹きすさぶ寒い1日となった。昼少し前に写真の仲間と神社に到着すると、既に境内は大勢の人で賑やかだった。お参りを済ませると早速、お目当ての「川祭り」の撮影ポイントに移動することにした。
神社のすぐ横に庄内川が流れているが、河口に近いこともあり、川幅は100m以上はありそうだ。残念なことに、高速道路が神社脇を通り、河を横断しているし、送電鉄塔もあり、景観的には良いとは言えない。
「川祭り」の行事は、神社のすぐ横の庄内川で行なわれる。後厄(42歳)の男性10名と厄年の子供2名の12名が祭礼の中心で役者と呼ばれているようだ。彼らは3日間の潔斎を経て当日を迎える。12時半、大きな笹竹を持って庄内川に向かい、川の中ほどで、これを立て、一人が登り、竹が折れ倒れる方角でその年の吉兆を占うのである。
神社側の岸辺は見物人が多く、撮影が難しいから対岸へ行こうと、写真仲間のリーダーから提案があり、猛烈な風に吹き飛ばされそうになりながら、橋を渡る。土手の上は見晴らしが良いが風が強くて30分待つと凍りつきそうなので、川原に降り、枯れ葦を掻き分けて、水際まで進出した。葦の陰で少しは風が防げ、我慢できそうだった。
昨日の雨もあり、川の流れは滔滔として、怖いくらいの勢い。こんなところへ入るのは危険ではないかと言うと、リーダーからは見かけとは違って浅いから大丈夫と言う返事。岸辺にはゴムボートも持ち込まれ、消防団のような格好の人たちが来て、水中を点検し始める。なるほど岸辺こそ深いところもあるが、中程は意外に浅いようだ。目印のポールを2本立てた。安全対策も怠りない。
急速に人が集まり始め、黒い礼服を着た人たちも数人出てきた。やがて白装束の役者たちが現われ裸になり、ワッショ、ワッショと気合をかけながらみんなで笹竹を抱えて水の中へ。たちまち川の中ほどに到達。2重2段の円になって笹竹を立てて支えると、ひとりが登り出す。登るにしたがって笹竹は大きくしなる。あっと思った瞬間に笹竹は折れて、役者は水中へ。大きな水しぶき。笹竹の折れ具合をみんなで高らかに声をあげて岸辺の衆に指し示した。とてもスピーディーに事が運んだ。
神社に戻ると、彼らは本殿に並んで報告をする。神社前の大きな看板に、「本日の庄内川川祭り/竹は南東に折れました/今年は豊作(大吉)となるでしょう」と出ていた。
祭りの方は、この後、14時古式行列、15時本祭り(祝詞奏上、舞い奉納)、15時半~厄除け(役者の持った祭具に触れると厄除けが出来る)と続く。
我々は川祭りの写真が目的だったので、社を後にして、近くの中華料理屋へ行き、熱い五目ラーメンを食べながら団欒した。

小振りではあるがとてもユニークな祭りであることが確認できました。

Photo_160Photo_158七所社本殿と祭具の陳列 




Photo_166川祭りが行われる庄内川の全景。橋は万場大橋。 
対岸から見たところ。神社は土手の向こうに見える森の辺り。
12時時点ではほとんど人がいない。
かなり遠いので100~400mmの望遠ズームを使うこととした。
Photo_16712時15分。安全確認が始まる。
続々と人々が神社境内から移動してくる。



S_40Jpg_3 
役者登場→いざ突入



Photo_159
笹竿を立ててひとりの役者が登り始める 



笹竹は大きくしなり→折れて役者は落ちる
→折れた方角をみんなに示す


Photo_161Photo_162Photo_163




Photo_165Photo_164本殿に戻って来た役者たちは報告する。
この時点では「豊作」となっているが、後ほど太い字で「大吉」に改められていた。

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