« 静物画=“nature morte(死んだ自然)” | トップページ | いきなりですが、これは何でしょう?...写真のお遊び »

2007年7月26日 (木)

一風変わったリコーのコンパクト・カメラCaplio GX100

最近のコンパクトカメラは性能が飛躍的に良くなった。1000万画素超のものも多くなり、一眼レフとの差が縮まってきたから、これで写真コンテスト向けなどの作品レベルの写真も十分撮れるでしょう。しかし、各社とも大量に売ることをターゲットにしているから、カメラに慣れていない層も強く意識した商品作りをせざるを得ず、たくさん機種はあるけれど、ハード的にはどれも似たようなものになってしまっている。
「これは“顔認識機能”が付いているからお奨めです」 売り場ではソフトの違いを強調していたりする。

しかしながら、1社だけ我が道を行く、という商品開発をしている会社がある。リコー(RICOH)は、一般向けのコンパクト・デジカメも売ってはいるが、そのほかにプロフェッショナル・ユースと銘打ったシリーズがあるのだ。家電大規模販店でも置いていないところもあり、その存在すら知らない人も多いのでは無かろうか。

リコーの「GRデジタル」というコンパクトカメラは、以前からプロ写真家の間では、サブ・カメラとして使われていた。これはデジカメとしては、非常に特異な設定のカメラである。単焦点、しかも28mm(35mm判カメラ換算)という広角に偏ったレンズを持つ。光学系も高性能な設計がなされている。
リコーは、フイルムカメラの時代に「高級コンパクトカメラGR」を出していてレンズ性能の良さでプロユーザーに大変好評だった。この時代のは、28mmのほかに21mmの機種があったが、いずれにしても広角の単焦点カメラであった。
2003年4月にフイルムカメラは生産終了になり、そのデジタル版として出されたのが「GRデジタル」である。

本年4月に発売された「Caplio GX100」は、「GRデジタル」をズーム化したようなコンセプトである。焦点距離は24-72㎜(35mm判カメラ換算)と、ズーム化しても広角偏重は変わらないし、レンズの明るさもF2.5ー4.4と高性能である。1030万画素。
面白いのは着脱式のファインダーが付いていることで、これは光学式ではなく液晶表示なのだ。大きな液晶モニターを見ながら写すのもいいが、一眼レフと同じようにファインダーをのぞきながら写したい人のためだ。さらにユニークなのは、このファインダーにはチルト機構が付いていて角度が変更できるからローアングル撮影に重宝しそうだ。(GRデジタルにはファインダーが無く、ユーザーから要望があったものと思われる)
また、オプションとして19㎜のワイドコンバージョンレンズが装着できるようになっており、あくまでも広角撮影に特化したカメラであることが明確である。(望遠コンバージョンは無い)

一眼レフはよい写真が撮れるのは分かっているが、用事があって町へ出るときなど、ついでに持って行くには大きく重過ぎる。身軽になって、もっと自由奔放に、行き交う人々のスナップや街中の様々な様子を撮りたいという欲求が最近とても強くなっていた。そういう目的に「Caplio GX100」はピッタリだった。
また、広角に特化したコンパクトカメラということで、一眼レフのサブとして同時携行する場合も、役割分担が明確になっていい。
そういうわけで、最近、これを購入した(もちろん、19ミリレンズも)。近くのエイデンやベスト電器にはまったく置いて無く、店員も知らない始末。さすがに名古屋駅前のビック・カメラにはたくさん積んであった。担当者はこのカメラのことをよく知っていて、お客さんも「知る人ぞ知る」で、指名買いが多いと、言っていた。

操作は一眼レフに準じた形になっているのがよい。たとえば、「絞り優先モード」では、当然ながら絞りの操作ができるし、測光方式もマルチ、中央重点、スポットの切り替えができる。驚いたことに、手動でピント合わせができるようになっている。
ズームは「ステップズーム」という使い方ができるようだ。24、28、35、50、75㎜のいずれかで固定して撮影するというものだ。
手ぶれ補正も付いている。
なお、値段は普通のコンパクト・カメラの倍近い。これが唯一の欠点だ。

実際の使い勝手はどうだろうか?1、2ヶ月後に報告しましょう。

コンパクト・デジカメとしてはフジのFinePix F10(630万画素)を持っていて、これには随分お世話になった。写真仲間でも評判がよかったし、実際によい写真が撮れた。愛着があるからこれからも何らかの形で使っていくつもりだ。

CapliosCaplio GX100とFinePix F10
ファインダーはチルト式
デザインは素っ気ない。性能で選べ!と言っているかのよう...

|

« 静物画=“nature morte(死んだ自然)” | トップページ | いきなりですが、これは何でしょう?...写真のお遊び »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172334/15898387

この記事へのトラックバック一覧です: 一風変わったリコーのコンパクト・カメラCaplio GX100:

« 静物画=“nature morte(死んだ自然)” | トップページ | いきなりですが、これは何でしょう?...写真のお遊び »