« Caplio GX100の19㎜広角でモード学園スパイラル・タワーズの建設状況を記録する | トップページ | ロベール・ドアノー写真集を楽しむ »

2007年8月13日 (月)

スナップ写真における肖像権という問題

「スナップ写真のルールとマナー(朝日新書)」という本が出た。

私の場合、当初、旅行の記録写真、風景写真が多かったが、最近は人物が入ったスナップ写真がとても面白く感じられるようになった。
たとえば美しい風景や変わった建物だけを撮っても作品としては弱い。そこに人物を配置することによって、何かちょっとした物語や感動が付加されることになる。
また、小さい子供がその典型だが、人間の行動自体が驚くほど面白く、絵になるのだ。
しかし、人物を撮る場合、カメラを意識させないようにしないと、自然なスナップは撮れない。こっそり撮るという感覚になり、何となく罪悪感が生ずることも往々にしてある。
さらに、撮った写真はどこまで公開できるのか?いつも悩んでしまう。
写真教室へ持っていって、みんなに披露するぐらいは全く問題ないでしょう。しかし、写真展やコンテストに出す場合、人物の顔が特定できるようなものは許容されるのだろうか?
また、ブログへの掲載は?

題記の本は、そういった悩ましい疑問に具体的なQ&Aスタイルで答えてくれます。印刷物だから、模範解答的にはなっていますが、それでも全否定ではなく、撮る側に前向きのサジェスチョンないし指標を与えてくれるところがいい。

Q;歩行者天国で大道芸人を撮ったが、周りの見物人の顔が小さいけれど明確に判別できるような場合、発表できるか?
このような場合は、見物人は一般的には肖像権を主張することは出来ないから、展覧会やブログへの発表は問題ない。ただし、商業目的の場合は許諾が必要となってくる。

Q:海外旅行の人物を撮ったスナップ写真は公表できるか?
国内外を問わず、人物写真の撮影は、被写体本人の許諾を得るのが原則だが、外国の場合は特に一期一会的で難しいから、発表に際しては、「当人の名誉を傷つけないよう、人間としての尊厳を踏みにじることのないよう」、作品を選択するのが望ましい。

こんな感じで、66のQ&Aが掲げられている。
最終的には、写真の撮影・公表は撮影者の責任に帰するわけで、撮るなら堂々とした態度で、発表してもし苦情があったらしっかり説明をするという努力が必要だ、と指摘している。
また、常々、美しい、感じの良い写真を撮ることを心がけておれば、問題になりにくいし、トラブルがあっても対応がしやすい、とも言っているが、確かにそうだろうと思う。

なお、写真展やコンテストに出す場合より、ブログの方が不特定多数の人の目に触れ、かつ改ざんの恐れもあるから十分注意すべきとの指摘がなされている。

S_2
たとえばこの写真はどうでしょうか?
人物の特定は難しいと思うし、品の悪い写真ではないと自負します。(ミッドランド・スクエアにて)
Ss_2
この写真はもう一枚、男の子の横顔が可愛いのが撮れていますが、ここでは、顔の分からない方にした方が良さそうです。(オアシス21にて)

|

« Caplio GX100の19㎜広角でモード学園スパイラル・タワーズの建設状況を記録する | トップページ | ロベール・ドアノー写真集を楽しむ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172334/16095249

この記事へのトラックバック一覧です: スナップ写真における肖像権という問題:

« Caplio GX100の19㎜広角でモード学園スパイラル・タワーズの建設状況を記録する | トップページ | ロベール・ドアノー写真集を楽しむ »