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2008年5月 4日 (日)

ケツァルコアトルス!?...「世界最大の翼竜展」を見る

名古屋市科学館で開催されている「世界最大の翼竜展(2008/3/20~6/15)」を見た。
恐竜展はしばしば行われているが、翼竜だけ集めて展示するというのは珍しいのではないか?この企画展は、北九州市(2007/7)が皮切りで、大阪、長崎、名古屋、最後が東京である。したがって、ブログネタとしては新奇性はないけれど、一応記録しておくことにしました。

カタログによると110点あまりの出品のうち、中国のもの、個人所蔵のものが数点あるだけで、ほとんどが日本国内の博物館の所蔵品である。もっとも半数は複製品だが。
今回、認識したことの一つは、翼竜というものが随分たくさん見つかっているという事実だ。種類も、数も。
翼竜が最初に報告されたのは1781年で、その後続々発見され、現在60属を数えると言う。世界最大の翼竜〝ケツァルコアトルス〟は1971年に初めて見つかった。まだ新参者だ。

翼竜は恐竜の一部かと思っていたが、正確には恐竜と同じ祖先から進化した爬虫類なのだという。
翼竜の翼は、前脚の薬指がとてつもなく伸びて体側との間に膜が張ったものだ。コウモリでは4本の指が伸びて翼膜を支えているところが違う。薄っぺらで頼りなく見える翼膜は実際にはかなり丈夫に出来ていたらしい。

翼竜は地上では4足歩行していたという。翼を二つに畳んで歩く姿は何となくユーモラスだ。展示場にはズンガリプテルスの歩行状況が足跡も添えて再現されていた。

〝ケツァルコアトルス〟は、翼長10m、肩までの高さは2.5m。キリン並みの大きさだが、体重は軽く、70kgぐらいだったとか。飛行速度は時速50~60km。上昇気流により舞い上がり、主に滑空していた。何週間も飛び続けることが出来たかも知れないという。史上最大の飛行生物とされるが、もっと大きな翼竜が居た可能性もあるという。

翼竜は概して鳥より体重あたりの翼面積が大きく、また、翼被膜には血管と筋繊維が葉脈のように張り巡らされ、被膜を微妙に動かして飛行をコントロールしていたようだという。そのため、翼竜の脳は視覚や運動機能・バランスを司る部分が異常に発達していたことも分かっている。要するに翼竜の飛行能力は非常に高かったのだ。プテラノドンなどは、海岸から数100km離れた海洋の真っ直中の沖積層から見つかることが多く、そのことを証明している。

Photo翼竜展のカタログ表紙を飾るのが〝ケツァルコアトルス〟の飛翔姿。


Photo_2〝ケツァルコアトルス〟の地上での姿。美しいイラストだ。



Photo_3これが展示されている〝ケツァルコアトルス〟
二段重ねで、上に復元モデル、下に全身骨格。
コンパクトカメラしか持ち合わせていなく、大きくて撮影が難しかった(撮影はOKだ)。

Photo_4Photo_5 翼竜でもっとも名が知られているプテラノドン。このトサカがいい。ものものしさと、ロマンが同居している感じ。他にも特異なトサカ形状を持つものが多くいる。


Photo_6Photo_7ズンガリプテルスの歩行姿再現。足跡化石も見つかっている。



Photo_8Photo_9ランフォリンクスの全身骨格化石と復元模型。




Photo_10Photo_11左;トゥプスクアラ 薬指がとてつもなく長くなり、翼の支えとして機能していることがよく分かる。 
右;アルハングエラ


Photo_12プテロダウストロの全身骨格。




Photo_13Photo_14左;プテロダウステロの頭骨 1000以上の櫛状の歯を有し、フィルターのように使ってプランクトンを濾しとって食べた。
右;ハーパクトグナトゥスの頭骨 鋭い歯を持ち、魚を捕らえて食べていた。

会場には実にたくさんの標本が丁寧な説明と共に展示されている。ここでは、重要度などまったく無視して、うまく写真に撮れたものを主体に紹介した。
興味のある方は是非、展覧会へどうぞ。大人でも見応えがあることは保証しますよ。

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コメント

先月翼竜展に行きました。休日だったので親子連れさんたちで一杯でした。"子供は恐竜が好きだね"とは連れの弁。翼竜を専門にした展示は目面しいのかも知れません。かなり暗かったのにお写真きれいに撮れてますね。(フラッシュが焚けないので、自分は諦めモードでした。(^^;)

大人でも恐竜好きはいっぱいいるようです。かくいう私も。おまけに空を飛ぶなんて。
写真を撮るには、照明の条件が良くないです。強いスポットライトの反射が入ってしまい、撮った写真の半数以上が使い物になりませんでした。「撮影可」とするなら、もうちょっと考えて欲しかったですよ、主催者さん。Kimio

投稿: Yon | 2008年5月 5日 (月) 04時55分

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