プルート~冥王星に愛をこめて...クレア・マルダーが優しくうたう
プルート...
悪い知らせを聞いたわ
ル・モンドで読んだの
太陽系の惑星の座から
半分落とされてしまったのね
永遠に
プルート...
134340
それがあなたの新しい名前
あなたは小惑星でも
なくなってしまった...エリスと同じように
ただの数字にされてしまったの...哀しいことだわ
「プルート~冥王星に愛をこめて」より
最近購入したCDアルバム『クレア&リーズンズ/ザ・ムーヴィー(2008.9)』の冒頭と最後を飾る曲はかつての第9惑星〝冥王星〟にささげる曲だ(英語バージョンと仏語バージョン、歌詞も異なる)。
消え去っていく栄光への愛惜、翳りいくものへの哀愁を歌っていて、とても印象的な曲だ。このほかの曲もいずれもロマンチックで魅惑的。
私の好きな曲、ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」がカバーされていた。そのクラシカルな弦楽合奏の導入部に驚かされた。
「21世紀で一番ロマンチックな三ツ星オルタナ・ポップス」という謳い文句は大げさではない。ヴォーカルはクレア・マルダー。父の前妻はマリア・マルダー。パット・メセニー・グループのメンバーの一人が参加していたりする。
ロマンチストの男性に強く推奨します。
☆ ☆ ☆
この歌詞にもあるが、冥王星の位置づけはいささか不安定だ。惑星でも、小惑星でもない「準惑星」という妙なカテゴリーが新たに設けられ、これに属するとされたが、各方面から異論もあり、我が国の学校教育では使わないことになっているという。歌詞の「半分落とされて...」という意味はそう言うことなのだ。一方で、「小惑星」としての番号も与えられ、これが134340なのだ。
☆ ☆ ☆
クラシックの方では、ホルストの組曲「惑星」という曲があるが、ホルストが作曲した時点では冥王星がまだ発見されていなかったので当然ながら冥王星のパートは無い。
世の中には〝完全主義者〟が必ず居るもので、冥王星発見以降、この組曲を補完しようという試みが幾つか行われたという。その中でも2000年にコリン・マシューズが作った「冥王星、再生する者」が有名だそうだが、どんなものなんだろうか?
しかし結局の所、冥王星は惑星の座から追放されたから、ホルストは先のことをちゃんと見通していたんですね。
☆ ☆ ☆
天文関係の雑誌や年鑑を覗いてみると、未だに惑星の部分に冥王星が載せられている。勿論参考扱いだが。
それだけ人々の冥王星への愛着が強いということだ。私としてもただの数字にされては困るなあ。
☆ ☆ ☆
今年は「世界天文年」だそうだ。
ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で天体観測を行って以来、400年目に当たるという。
今年の最大のイベントは7月22日の皆既日食だろう。日本ではほんの少し欠けるだけだから、中国などへの〝皆既日食ツアー〟が人気があるようだ。
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