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2009年2月に作成された記事

2009年2月22日 (日)

プルート~冥王星に愛をこめて...クレア・マルダーが優しくうたう

プルート...
悪い知らせを聞いたわ
ル・モンドで読んだの
太陽系の惑星の座から
半分落とされてしまったのね
永遠に
プルート...
134340
それがあなたの新しい名前
あなたは小惑星でも
なくなってしまった...エリスと同じように
ただの数字にされてしまったの...哀しいことだわ
   「プルート~冥王星に愛をこめて」より

最近購入したCDアルバム『クレア&リーズンズ/ザ・ムーヴィー(2008.9)』の冒頭と最後を飾る曲はかつての第9惑星〝冥王星〟にささげる曲だ(英語バージョンと仏語バージョン、歌詞も異なる)。
消え去っていく栄光への愛惜、翳りいくものへの哀愁を歌っていて、とても印象的な曲だ。このほかの曲もいずれもロマンチックで魅惑的。
私の好きな曲、ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」がカバーされていた。そのクラシカルな弦楽合奏の導入部に驚かされた。
「21世紀で一番ロマンチックな三ツ星オルタナ・ポップス」という謳い文句は大げさではない。ヴォーカルはクレア・マルダー。父の前妻はマリア・マルダー。パット・メセニー・グループのメンバーの一人が参加していたりする。
Photo
ロマンチストの男性に強く推奨します。





   ☆   ☆   ☆

この歌詞にもあるが、冥王星の位置づけはいささか不安定だ。惑星でも、小惑星でもない「準惑星」という妙なカテゴリーが新たに設けられ、これに属するとされたが、各方面から異論もあり、我が国の学校教育では使わないことになっているという。歌詞の「半分落とされて...」という意味はそう言うことなのだ。一方で、「小惑星」としての番号も与えられ、これが134340なのだ。

   ☆   ☆   ☆

クラシックの方では、ホルストの組曲「惑星」という曲があるが、ホルストが作曲した時点では冥王星がまだ発見されていなかったので当然ながら冥王星のパートは無い。
世の中には〝完全主義者〟が必ず居るもので、冥王星発見以降、この組曲を補完しようという試みが幾つか行われたという。その中でも2000年にコリン・マシューズが作った「冥王星、再生する者」が有名だそうだが、どんなものなんだろうか?
しかし結局の所、冥王星は惑星の座から追放されたから、ホルストは先のことをちゃんと見通していたんですね。
Photo_2






   ☆   ☆   ☆

天文関係の雑誌や年鑑を覗いてみると、未だに惑星の部分に冥王星が載せられている。勿論参考扱いだが。
それだけ人々の冥王星への愛着が強いということだ。私としてもただの数字にされては困るなあ。

   ☆   ☆   ☆

今年は「世界天文年」だそうだ。
ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で天体観測を行って以来、400年目に当たるという。
今年の最大のイベントは7月22日の皆既日食だろう。日本ではほんの少し欠けるだけだから、中国などへの〝皆既日食ツアー〟が人気があるようだ。

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2009年2月14日 (土)

〝きねこさ祭〟の厄除け風景...七所社の境内が笑顔と歓声で埋まる

2月11日、名古屋市無形文化財にも指定されている〝きねこさ祭〟が行われた。場所は名古屋市中村区岩塚町の七所社。庄内川万場大橋のたもとだ。
この祭りは毎年、旧暦の1月17日に、厄除け、子孫繁盛、天下太平、五穀豊穣を記念して行われる祭礼で、特に厄除けに霊験があると、古くから庶民に人気がある。

祭りは、「川祭り(庄内川)」、「古式行列(参道)」、「本祭り」、「厄除け」と進行する。結構、長丁場である。
一昨年この祭りを始めて見に行ったが、最初の「川祭り」のみを写真に収めて帰ってきた。全部通して見ると時間がかかることもあるが、尾張三大奇祭の一つとされる所以が、多分この川祭りの部分だろうと勝手に考えていたからだ。
しかし、よく祭りを知る人に言わせると、後の方が面白く、見る価値があるという。そこで、今回は、川祭りを省略して残りの部分を見ることにした。
  (「川祭り」については前回の記事参照→こちら

R0015003sS_3七所社の鳥居と参道
狭い参道の両側に露店が並び超過密状態。






S_4S_5本殿と巫女さん




《古式行列》
S_6行列出発直前。




S_7S_9行列と言っても総勢50人ぐらい。〝こぢんまり〟〝ひなびた〟といった表現が似合う。それがとてもいい。


S_10R0014997s この杵をかたどった祭具がこの祭りの主役だ。   



Photoお囃子付き。




《厄払い》
R0015020sR0015019s本殿内部での祝詞奏上や舞の奉納が行われた後、本殿前で厄除けの行事が行われる。



R0015013s祭具の杵が本殿から出てきた。




R0015021sR0015030s_2 いよいよクライマックス
〝杵〟が猛烈な勢いで人の壁(役員達)に突進する。三度、四度...
ゲームのようだ。

R0015023s_2この祭具に触れることで厄払いが出来る! 




S_11厄払いは、祭具でお尻や頭を叩いてもらう。その1。




S_12S_13 その2、その3。




Dsc_2425s私も頭を二回叩かれた。結構、力を入れて。   




人々の顔を見てください。笑顔...笑顔...笑顔...そして歓声、奇声が境内をこだまする。こんなに幸せそうな顔をした人々で埋まる祭りは珍しい。

(参考 〝こさ〟とは、杵からこすり落とした餅の意味)

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2009年2月 5日 (木)

ブライアン・イーノ(コラボレーション作品)の新CD

このブログでブライアン・イーノのことを書くのは3回目か?、いや4回目かな。
私にはとても気になる存在なのです(お暇な方は過去の記事参照)。
〔その1〕
〝デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ/エヴリシング・ザット・ハプンズ・ウィル・ハプン・トゥデイ(2008.11)〟
久々の彼のCD...コラボレーションだが...ということで、とにかくゲットした。
イーノが作曲&インストゥルメント、バーンが作詞とヴォーカルという分担だ。
予想していたというか期待していた、アンビエント(環境)な響きは薄く、フォーク、カントリーもしくはゴスペルのような印象を与える作りだ。バーンのヴォーカルの所為もある。
しかしヴォーカルの背後の音楽は多層的で魅惑的、紛れもなくイーノのものだ。
Photo
デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ/エヴリシング・ザット・ハプンズ・ウィル・ハプン・トゥデイ




〔その2〕
〝パッセンジャーズ/オリジナル・サウンドトラックス1(1995)〟
これは、なかなか手に入らず、ようやく去年の春先に買ったものだが、現在も最もよく聴くCDの1枚。
パッセンジャーズとは、U2とブライアン・イーノ+αのコラボレーションのための名義である。
このアルバムの最大の注目点はこの+αの部分だ。7曲目の「ミス・サラエボ」に、クラシック界からあのルチアーノ・パヴァロッティが参加しているのだ。
そのいきさつは、ボスニア救済のための野外チャリティ・コンサートを企画していたパヴァロッティがU2に出演を依頼したことに始まる。
U2は、ボスニアの戦火のさなかに行われたビューティ・コンテストを題材にした同名のTVドキュメンタリーにインスパイアーされてこの曲を作り、そしてパヴァロッティと共演することになったのだ。
なお、ブライアン・イーノはこの時期ずっと、U2のプロデュースを担当していた。

Photo_2パッセンジャーズ/オリジナル・サウンドトラックス1
7曲目が「ミス・サラエボ」
U2ボノの淡々とした英語のヴォーカルの間にパヴァロッティのイタリア語の熱唱がサンドイッチされている。まったく違和感がない。
歌詞を知って聴くとまた格別の味...興味のある方はこちらへ→



〔その3〕
このブログを書いているうちに、ひょんなことで、ブライアン・イーノがマイクロソフトのウインドウズ95の起動時のミュージック(3秒ちょっとのごく短いフレーズ)を作曲していることを知った。
いやと言うほど聴いたはずなのに、どんな音楽だったか思い出せない。イーノが書いたことを知った上で聞いていたなら、「ありがたや...」ということで、きっと忘れなかったろう。
なお、現行最新版ウインドウズ「ビスタ」の起動ミュージックは、キング・クリムゾンのロバート・フリップが作ったことは、このブログでも既に取り上げた。

『参考』ブライアン・イーノ関係 過去の記事
①ブライアン・イーノのビデオ・アート作品を見る・・・液晶絵画展にて(こちら→)
②テレビは21世紀後半の絵画と考えられないだろうか?・・・ブライアン・イーノ(こちら→)
③ブライアン・イーノ…環境音楽から光のアートへ(こちら→)

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