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2009年6月15日 (月)

シルクロードの旅その5(カシュガル→トルファン)...南疆鉄道で22時間、天山山脈を縫って走る

カシュガルからトルファンまでの移動は、〝南疆鉄道〟を利用した。鉄道路線としての距離は約1500km。7日目15時20分発、8日目12時47分着、約21時間半かかった。珍しいことらしいが、「定刻」に出発し、予定時刻より「30分早く!」到着した。
南疆鉄道は天山山脈の南山麓と言うか、天山山脈を縫って走る。標高は高いところでは3000mに達している。1984年にトルファンからコルラの東部分が開通、残りのカシュガルまでの区間は1999年12月に開通した。
現在、カシュガル~トルファン~ウルムチの全線を通しての運行は、快速列車と普通列車それぞれ1日1往復だけだという。我々の乗ったのは快速の軟臥車(寝台車)。2段ベッドの4人一組のコンパートメント式だった。

南疆鉄道に乗るのもこのツアーのうたい文句のひとつだった。素晴らしい景色が車窓から見られるというのだが、ガラスを通してではあまり期待できないな、と内心思っていた。以前、インドで鉄道に乗った時は窓ガラスが汚く、ほとんど外の景色は見えなかったことを思い出す。
今回の南疆鉄道は窓ガラスは比較的綺麗だったし、おまけに途中駅に停車の折に、我々の添乗員が一生懸命、外からガラスを拭いてくれたので、それなりに楽しめた。
確かに列車は凄い山岳風景の中を走る。近くの山や谷は荒れて赤茶色だが、後ろの高い山は白く雪を被っている。標高が上がって、周りが全て雪景色となることもあった。
路線中、最大の見物はトルファン側に近づいた巴侖台と魚児溝の両駅の間にあるハルダハト大橋(標高2500m橋長600m)で、この間には路線中の最高点3000mと最長トンネル、ループ式トンネルもある。
パンフレットには列車とハルダハト大橋が一緒に写っている写真(車窓からのように見える)があるのだ。これに何とか挑戦しようと思った。しかし、この地点を何時通過するのかについては諸説紛々。現地ガイドは夜明け前で真っ暗だと言う。一方、添乗員は夜明け直後で見えるはずだと言う。
早朝外が僅かに見えるようになった頃から、列車の最後尾へ行き、カーブで先頭車両が撮れるかどうか確かめたり、そわそわしていたが、既に通過してしまったのか、まだなのか分からずじまい。結論は、朝食後の8時半頃(=北京時間→実際の太陽高度から言えば7時ぐらい)だった。長い長いトンネルを通過したのでその予感がした。しかしもう遅い。中程にある自分のコンパートメントの窓から覗くしかなかった。それでも線路が大きなS字を描いているので、橋そのものは綺麗に見えたし、一応写真も撮れた。

22時間近くも列車に乗るのだからさぞ退屈するだろうと思っていたが、コンパートメントの中で話をしたり、食堂車で食事をしたり、強烈な風景を眺めたり、夜は寝なければならないし、とりわけ翌朝は「ハルダハト大橋騒ぎ」などで、あっという間に過ぎてしまった。本など全く読む暇もなかった。

Photo_6新疆ウィグル自治区地図
南疆鉄道のルートも大体分かる。駅名はほとんど載っていないが。

PhotoPhoto_3カシュガル駅にて
駅名の表示も漢字(喀什)とウイグル文字の両方で。



15Photo_4この車掌さん、なかなか愛嬌があった。各車両の入り口に1名ずつ並んでいるのが見える。
列車の行き先表示。ウルムチ行きとハミ行きがトルファンで分かれるようだ。





Photo_5ディーゼル機関車




1616時30分頃の車窓からの風景。砂漠の中を走っている。朗々とした景色が続く。


207204020時37分、アクス駅に到着。駅周辺の風景。まだ明るい。



Photo_6740 翌早朝7時過ぎ、まだ薄暗かったが、列車最後尾へ行って様子を見る。ここからなら、列車の先頭部分がハルダハト橋を渡っているところを捉えることが出来そうだった。(望遠倍率の低いコンパクトカメラだったので列車がとても小さく写っている)
740_2740_37時40分、駅を通過。




7427時42分のショット。 近景には草をはむ馬、中景に列車の先頭部分、遠景に雪を被った山々。薄暗くてボケボケだが、それなりに良い写真だと思いませんか?


Photo_7Photo_88時、朝食をとりに食堂車へ。その頃から車窓は雪景色に変わる。高度が上がってきた証拠。




824Photo_118時20分、長いトンネルを抜けた後に、ついにハルダハト大橋が見える。前評判通り雄大かつ美しい橋だ。



Photo_10線路が大きなS字を描いているので、長い時間楽しめた。この写真ではハルダハト大橋の全体像が掴める。



Photo_12ハルダハト大橋は遙か遠くに。別の列車が橋にかかっているように見える。逆方向ではなく、我々を追いかけているように見える。だとすると何処で追い抜いたか?



Photo_13Photo_14 10時、魚児溝駅に到着。ホームへ降りてみる。いつのまに機関車が水色に変わったのか?



141106機関車増結。




Photo_17 緑の谷。




SS_2夢か幻か?遠くの山裾に列車が走っていくのが見える。トルファンから分岐してウルムチへ向かう路線だろうか?



Photo_1612時47分、トルファン(吐鲁番)駅に到着。トルファンの街は駅から数10km離れている。 

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