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2009年6月10日 (水)

シルクロードの旅その4(カラクリ湖)...7000m級の山々を見ながらカラコルム・ハイウエイを行く

カシュガル滞在二日目、ここを足がかりに、タジキスタン国境に近いカラクリ湖まで往復400kmの遠出をした。走った道路の名は「カラコルム・ハイウエイ」。タジキスタン国境沿いを南下し、パミール高原からパキスタンに入る道路だ。
Photo
カラクリ湖位置図。
カラクリ湖は今回のツアーの目玉の一つだが、「地球の歩き方」にはほとんど情報がない。一方、「るるぶ シルクロード」には大きく取り上げられていた。この差は何だろうか?
この地図は〝るるぶ〟より拝借。


その名からも想像がつく通り、この道路は4000~7000mの山々の間を縫って行くので、素晴らしいというより〝壮絶な〟景色の連続だった。残念ながら走行中のバスの窓からではとてもまともな撮影はできなかったが。
カシュガルの標高は1200m、目的地のカラクリ湖は3600mだ。高山病の恐れもあるので、希望者は酸素マスクを用意した。また、気温も相当低いことも予想され(悪天の場合は氷点下にもなりうる)、しっかりとした防寒具も携えて行った。

カシュガルから1時間ほど走ると、最後のオアシス、オパール村がある。そこを過ぎると以後は険しい谷間の道路が続く。
途中、オイターグ山、別名「カシュガルの火焰山」というところで休憩、写真を撮る。なるほど赤い!ホンモノの火焰山より赤いことが、後ほどトルファンで確かめられた。
さらに行くとゲイズ検問所があり、パスポートチェックが行われた。パキスタンとの国境が間近に迫っているからだ。トラックや四輪駆動車が数台検問所を通る。それから馬に乗ったウィグル族と思われる男性が単騎、パキスタンの方向からやって来た。

カラコルム・ハイウエイから分かれて30分ほど進むと、世界百名山の一つ、ムスタグ・アタ山(7546m)と、ゴングール山(7719m)の二つの山のふところに抱かれたカラクリ湖に到着した。バスから降りて、レストハウスまでの少々の登りで、息が弾み、なんとなく頭がふらーっとした。「これは自分は高山病に弱い質だな」と、思い当たり、以後無理をしないように留意した。

到着当初、湖の向こう側に見えるはずの二つの山は雲に覆われ、ほとんど確認出来なかった。ガイドからもなかなか綺麗に見えることがない、と聞いていたから、そんなものかと特に落胆もしなかった。そんな天候状況だから予定を変更して昼食を先にするという。
それが良かったようだ。昼食が終わりかけた頃から急速に雲がとれて、ムスタグ・アタの雄大な姿が見えてきた。とても素晴らしい、の一言。
青空も覗いてきて、これは待てば待つほど視界が良くなると思われたが、滞在時間に制限があり、小一時間で湖畔まで行き、写真を撮る。
案の定、後になるほど条件が良くなり、ムスタグ・アタはすっきり見えるようになった。しかし、残念なことに、ゴングールの方はここでは最後まで雲を被っていた。

カラクリ湖に別れを告げ、バスが少しずつ下り始めた頃、広い谷に面したところで素晴らしい光景を目にし、バスを臨時停車させた。これがゴングール山だというのだ。
結局のところ、7000m級の両山の、素晴らしく晴れ渡った中での勇姿を記憶に収めることが出来たのでした。

Photo_2有名なトルファン郊外の火焰山より 赤いオイターグ山。広々とした河原に面している。


Photo_122しばらく進むと、落石事故の復旧作業で足止めされてしまった。これはその時の写真。



Photo_3Photo_22 ゲイズ検問所。本当は写真撮影禁止? 




Photo_5Photo_6パキスタンから馬に乗ってやって来たようだ。これぞシルクロードの風景!
右は検問所前の売店。






Photo_10Photo_11カラコルム・ハイウエイを行く。









Photo_8Photo_9左;広々とした谷を見下ろすと昔の旅宿〝キャラバン・サライ〟の址が見えた。隣接地では羊たちが草を喰んでいた。


R0015342R0015378以下、車窓からの壮絶な風景の一端をどうぞ!
(スケール感は伝わらないと思うが)



R0015358R0015359




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Photo_13カラクリ湖のちょっと手前に小さめの湖があり、背景の山々が雪化粧して綺麗だった。ガイドによれば「砂山が雪を被っている」 という訳。景色が良くてみんなが車を止めるから、土産物屋が店開きしている。


Photo_14カラクリ湖畔のレストハウスに到着。



Photo_16Photo_17左がゴングール山(7719m)で右がムスタグ・アタ山(7546m)。湖面は3600m。実際の配置もこんな感じ。とにかく広々とした風景だ。


Photo_18ムスタグ・アタは、湖を離れる直前が最も美しかった。
 







Photo_19Photo_20湖畔には観光客向けに乗馬サービスをやっている。目をこらして遠くを見ると、羊か何かの放牧場らしきものも見える。
右はレストハウス脇に居た不細工だが可愛いロバ 。放し飼いのようだった。
Photo_21どうしても雲がとれず見えなかったゴングール山が、帰路途中にその素晴らしい姿を見せてくれた。これでパーフェクト! 


これまで、7000mを超える山をこの目で見ることが、私の生涯にあろうとは全く思っていなかったから、天候にも恵まれたこの日の体験は大きな感激でした。
このツアーを申し込んだ時点では、カラクリ湖なんぞ付録だと思っていたが(=「地球の歩き方」の影響?)、考えてみれば、シルクロードは元々このような超高山帯を難儀しながら抜けて行く道なのだから、〝山〟を見るのも〝シルクロードの旅〟の重要な要素だったと再認識した次第です。

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