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2009年12月 8日 (火)

ミャンマー旅行で見たもの10(最終回)...補完/イラワジ川、白亜の仏塔、ポッパ山など

15日間も熱帯モンスーン気候の土地を旅行したというのに、体の方はすこぶる快調で、気分も爽快なまま旅を終えることが出来た。
暑さは生半可ではなかったが、日が経つにつれ徐々に馴れた。乾期に入ったところだったせいもあるようだ。聞くところによれば、4,5月頃の暑さは凄まじいらしい。
また、脂っこいと聞いていた食事も全然気にならなかった。何でもかんでも油で揚げてあるのだが、野菜や川魚が多く、私には合っていたようだ。

軍事政権下のミャンマーだが、今回の観光ツアーの範疇では、ほとんど意識することはなかった。しかし、現実には、足を踏み入れることが禁じられている地域もあるし、鉄道や橋の写真を撮ってはいけないと、我々も注意された。そういう場所には、警告文が書かれた〝真っ赤な看板〟が立っていて、ああそうか、と気づくのでした。
それから、駅や公共の建物の周りに銃を持った兵士が居るのを、何度も見た。

諸外国が投資を控えていることもあり、経済面の発展が決定的に遅れていることは、旅行してみるとよく分かる。
しかし、それが人々の素朴さ、アジアの原風景というべき農村の姿を残していて、写真を撮るのを趣味にしている者にとって、大いなる魅力に映るのです。

さて、この旅行記も10回目なので、この辺で締めくくりとしよう。
なにしろ、行き当たりばったりに書いてきたから、抜け落ちがかなりあることは承知しています。最後に、気になっているところを少しだけ補完しておきたい。

【イラワジ川(エーヤワディー川)】
延長2200kmを超える大河イラワジ川は古来、交通路として重要で、我々のツアーでもマンダレー~ミングォン間、パコック~バガン間で利用した。川は広いところで800mもあり、満々と水を湛えゆったりと流れる。船の甲板で朗々とした風景を眺めているととても平和な気分になる。日射しは強烈だが、風が心地よかった。
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しゃれた赤い帆の小舟...時折、大型船も通る。


Photo
これはミングォン付近の支流の渡し船。



34 岸辺の風景。
身を清める夫婦...洗濯する女達(賑やかな声が聞こえそう)...


5_2Photo_2屈託のない子供達 。
巨大なススキのような草は、ホウキの材料になる。


Photo_3Photo_4 船着き場



【シュエターリアン・パゴダ=巨大寝釈迦仏】
モンユワ近郊。長さ111mの寝釈迦仏と、高さ130mの立像が一緒に見られるパゴダ。最近完成したもののようだが、行ってみると突然の修復工事が始まったところで、寝釈迦仏は足場で覆われ、見るも無惨な姿だった。
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寝仏と立仏を一度に見るたには、遙か遠くで車を止めねばならない。



78寝釈迦仏。人物との比較で大きさが分かる。




【カウンムード・パゴダ=白亜の仏塔】
サガインにある、白亜の仏塔。純白のその姿は掛け値なしに美しい。しかし光が強すぎて写真が撮りにくかった。1636年建立。
9遠景。遙か先に、二頭のライオンに守られたカウンムード・パゴダが見える。



1110_2近すぎて、なかなか全体像が写せない。
高さ45m。






12pa091155s木陰で休んでいた子供達




【ミングォン・パゴダ=世界最大を目指した未完成巨大パゴダ】
1790年、コンバウン朝ボードパヤー王が、世界最大のパゴダの建設を始めたが、王の死で中断。高さ49mの基台が残っている。完成の暁には150mの仏塔になったはずなのだそうだ。
13 巨大な台座...この上に登ってみた。




Photo上からの眺望...堂々たるイラワジ川が素敵。
スケッチする人とそれを見入る子供...



14〝ミングォンの鐘〟
これは世界最大級と言われ、150mの巨大パゴダに納められるはずだったもの。今は近くのお堂に据えられている。


以上、3カ所のパゴダはいずれもマンダレーの周辺に位置する。かつてマンダレーが都として繁栄した証しでもある。

【ポッパ山】
バガンの東方に標高1518mの死火山〝ポッパ山〟がある。この裾野にポッコリと岩峰が突き出ている(標高737m)。あまりに奇妙な形であるため、古くから土着信仰〝ナッ信仰〟の聖地となってきた。言い伝えでは、ポッパ山の噴火の際に、山頂部分が吹き飛び、ここに落下したのだという。
頂上に行くには、麓の門前町タウン・カラッから777段を登る。もちろん裸足でだ!
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この岩峰、〝小ポッパ山〟と呼ぶこともある。



FPhoto_2狭い頂上には、ごちゃごちゃと、お堂がある。 
危なっかしいところで電気工事中。






16b16a参道のきわに小学校があって、僧衣をまとった子供が門の前で遊んでいた。






Photo_3学校の直ぐ向かいには店が並んでいる。これは〝シャカトウ〟という果物を売っているところ。



【ポーウィン山】
この山も死火山で、たくさんの洞窟寺院がある。
17a17c_2 洞窟の入り口より明らかに大きい仏像も多数。地山の砂岩を彫り抜いたものだ。







18b18as参道や麓で見つけた。物売りの女性のようだが、押しが強くないのがよい。
悠然と煙草をふかす老人。


18c18dsここの猿たちは餌付けされていて、参道には餌を売る女性がいる。向こうの方に猿が待機中なのが見える。
そう言う訳で、この母子猿も近づいても全く逃げない。



【おまけ】
19sPhoto_5牛と遊ぶ子等。




21s これはパゴーの町のシンボル。
パゴーの町が海の中にあった時代のこと。小さな島があったが、鳥が1羽棲むスペースしかなく、伝説の鳥〝ヒンタ〟は、オス鳥がメス鳥を背中に乗せて棲んでいたという...「慈愛」を象徴

22 ヘーホー空港にて。
この赤い花はよく見かけた。ミャンマーに似合う花だと思う。




ミャンマーの現状を、この国に住む人々はどう感じているのだろうか?
短期間の旅行だったが、人々の生活は、物質的には充分でなくても、精神的には極めて安定しているように思えた。それは広く深く浸透している仏教の所為かも知れない。
「ミンガラーパー(こんにちは)」と声を掛けると、必ず笑顔とともに返事が返ってくる。その爽やかさが堪らず、行く先々でまた挨拶をする...

数年の後、もう一度ミャンマーを訪れてみたい。その時には、「どう変わっているか」、あるいは「変わっていないか」、是非確かめてみたい。

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