カテゴリー「携帯・デジカメ」の記事

2008年2月 6日 (水)

Caplio GX100(リコー)を使ってみて...特にマイ・セッティング機能について

RICOHのCaplio GX100が、雑誌「日本カメラ」の2007年のコンパクトカメラ部門の年間賞に選ばれていた。これを買ったものとしては、まことに喜ばしいことだ。
Caplio


このカメラのレンズは、24~72mm/F2.5~4.4というもので、一般のコンパクトカメラより広角に偏っていて、街歩きのスナップ撮影にとても使いやすくできていると思う。
先頃、南イタリアへ旅行した時には、NIKONの補助用として、19mmのコンバージョンレンズを装着したCaplio GX100を持参したが、記録用としても大変重宝した。

とにかくユニークなカメラで、ほかにもいろいろな特徴がある。
例えば、世界初と銘打っているが、着脱式の視野率100%の〝液晶ビューファインダ〟ー。これは、一眼レフと同じようにファインダーを覗くスタイルで撮影できるものだ。しかも、チルト式で角度を変えれるから、特にローアングル撮影がとてもやりやすい。

さらに、〝ステップ・ズーム〟。これはオンにしておくと、24mm、28mm、35mm、50mm、72mmと段階的に固定できるものだ。例えば28mmに固定しておくと、電源を入れると自動的にズームが28mmに移動する。そしてズームレバーを操作すれば上記の次の段階にポンと移動する。これは単焦点カメラとして使用したい場合を想定しているらしい。

まだまだ、あるのだが、私が最も感心したのは〝マイ・セッティング〟という機能である。これについて、以下に少しく触れてみよう。

《マイ・セッティング》
こんな機能を持ったカメラは他にあるのだろうか。撮影モードダイアルでは、一眼レフと同じようにAUTO、P(プログラムAE)、A(絞り優先)、M(マニュアル)の切替ができるが、さらに〝MY1〟、〝MY2〟という自分仕様のモードにも切り替えれるようになっているのだ。
これがマイ・セッティングと言う奴で、カメラの撮影設定について20数項目にわたり、あらかじめ登録できるものだ。(下表参照)
Photo
マイ・セッティングに登録できる設定項目一覧


手っ取り早く話を進めよう。私が現在、登録しているものは次の通り。(主な項目のみ)
               MY1          MY2
撮影モード      A(絞り優先)   P(プログラムAE)
画質          F3648(10M)   F3648(10M) 
フォーカス      スポットAF      スナップ 
測光方式       中央重点      マルチ
露出補正       -0.3EV     -0.3EV
ステップズーム    オフ、通常          オン(28mmに固定)
ISO感度          AUTO400                  AUTO400
ホワイトバランス        オート        オート  

『MY1』は、NIKONの通常使っている設定に合わせたものです。じっくりと構えて撮る場合です。ISO感度は100、200...と言うように設定できるが、AUTO400に設定。これは被写体の明るさに応じて、感度を自動的にISO400まで拡大して最適露出を決めるものです。この上限値も自分で決めることができます。
『MY2』は、とっさのスナップ撮影用だ。フォーカスが〝スナップ〟となっているが、これはピントをあらかじめ2.5mに固定するものです。ズームも広角サイドに固定してあるので、そのパンフォーカスという性質によって、どんな被写体でもピントはほぼ合ってしまうのです。

ダイアルの1操作だけで複雑な設定がポンと切り替わってしまうのだから、とても重宝です。しかし、どういう設定にしておいたらいいのか?いまだに試行錯誤中...例えば夜間撮影用というのを設定しておくことも有意義かな?と思ったり。

S
Caplio GX100で撮った街角スナップ







S_2Caplioのマクロ機能で近接撮影したもの。最短1cmまで近づける。これは24mmの広角で撮ったが、望遠サイドでも可能。
近くの植物園の水仙。

S_3さすが植物園。モクレンが美しい紫の花を咲かせていました(温室内)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月27日 (月)

シルクロード...「道のある風景」を撮りたい

6月に実施されたオランダ・デンマーク撮影旅行の写真展が再度行われることになり、その打ち合わせに写真サロンに顔を出したところ、たまたま全日写連シルクロード撮影隊の写真展が行われていた(関連記事参照)。天山山脈にまで足を踏み入れて撮影されたシルクロードの風景、その地域に住む人々の生活などの写真は大変見応えがあった。

この写真展を見ているうちに、私が4月に訪れたイラン北西部の「美しくも荒涼とした風景」を思い出しました。
当然、イラン(昔のペルシャ)もシルクロードの経過地域であるわけですが、どういう訳かそのことを意識しないでツアーに参加したのでした。そして現地でこのルートはシルクロードですよと言われた時、ハッと気づくと同時に何ともいえない感激の波が押し寄せてきたことを思い出します。
もちろん、中央アジアとイランでは住んでいる民族は違うし文化風土も異なるけれど、私の心に出来上がっていたシルクロードの風景がそこにはあったのです。
イラン旅行記(5月6日)でも書きましたが、私たちのイラン人ガイドは自分でもツアーを企画実施していて、北京~イスタンブール48日間のシルクロードツアーをやったところ、お客さんは全行程を通じて、このイラン北西部の景色がもっとも美しいという評価だった、と話していたことを思い出しました。
残念なことにバスの車窓からではうまくとらえることが出来なかったのですが、たとえば次のような写真があります。
S0069_2
イラン北西部の景観。シルクロードの一部である。



荒涼とした台地を道路がどこまでもうねって行く、あの光景はとても素晴らしかった。この写真で、もし道路が写っていなかったら、詰まらないものになってしまうでしょう。
そうだ!「道のある風景」を撮影テーマに据えるのもいいかも知れない...シルクロード撮影隊の写真を見ながらそんなことを考えていました。
そしてその帰りに書店でチェックしたら、そのものずばりの写真集がすぐに見つかった。
ベルンハルト M.シュミッド氏の「道のむこう」「道のつづき」「道のかなた」の3部作です。かなり人気があるようで版を重ねている。素晴らしく美しい写真集だ。風景の美しさと共に、主役の「道」が存在を強烈に主張している。
『私の夢にはいつも、開けた道が出てくる。写真を撮る瞬間、私は道そのものよりむしろ、新しい場所や、風景、都市の景観、これから出会う人々や友人、未知への冒険の気配を感じている』と、シュミッド氏は言っている。氏は日本在住だが、世界中をまわってこれらの「道」の写真を撮った。
Photo
ベルンハルト M.シュミッド 写真集「道のむこう」



とてもシュミッド氏のような写真は撮れないけれど、私も「道のある風景」をテーマの一つにしてみようと不遜にも考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月13日 (月)

スナップ写真における肖像権という問題

「スナップ写真のルールとマナー(朝日新書)」という本が出た。

私の場合、当初、旅行の記録写真、風景写真が多かったが、最近は人物が入ったスナップ写真がとても面白く感じられるようになった。
たとえば美しい風景や変わった建物だけを撮っても作品としては弱い。そこに人物を配置することによって、何かちょっとした物語や感動が付加されることになる。
また、小さい子供がその典型だが、人間の行動自体が驚くほど面白く、絵になるのだ。
しかし、人物を撮る場合、カメラを意識させないようにしないと、自然なスナップは撮れない。こっそり撮るという感覚になり、何となく罪悪感が生ずることも往々にしてある。
さらに、撮った写真はどこまで公開できるのか?いつも悩んでしまう。
写真教室へ持っていって、みんなに披露するぐらいは全く問題ないでしょう。しかし、写真展やコンテストに出す場合、人物の顔が特定できるようなものは許容されるのだろうか?
また、ブログへの掲載は?

題記の本は、そういった悩ましい疑問に具体的なQ&Aスタイルで答えてくれます。印刷物だから、模範解答的にはなっていますが、それでも全否定ではなく、撮る側に前向きのサジェスチョンないし指標を与えてくれるところがいい。

Q;歩行者天国で大道芸人を撮ったが、周りの見物人の顔が小さいけれど明確に判別できるような場合、発表できるか?
このような場合は、見物人は一般的には肖像権を主張することは出来ないから、展覧会やブログへの発表は問題ない。ただし、商業目的の場合は許諾が必要となってくる。

Q:海外旅行の人物を撮ったスナップ写真は公表できるか?
国内外を問わず、人物写真の撮影は、被写体本人の許諾を得るのが原則だが、外国の場合は特に一期一会的で難しいから、発表に際しては、「当人の名誉を傷つけないよう、人間としての尊厳を踏みにじることのないよう」、作品を選択するのが望ましい。

こんな感じで、66のQ&Aが掲げられている。
最終的には、写真の撮影・公表は撮影者の責任に帰するわけで、撮るなら堂々とした態度で、発表してもし苦情があったらしっかり説明をするという努力が必要だ、と指摘している。
また、常々、美しい、感じの良い写真を撮ることを心がけておれば、問題になりにくいし、トラブルがあっても対応がしやすい、とも言っているが、確かにそうだろうと思う。

なお、写真展やコンテストに出す場合より、ブログの方が不特定多数の人の目に触れ、かつ改ざんの恐れもあるから十分注意すべきとの指摘がなされている。

S_2
たとえばこの写真はどうでしょうか?
人物の特定は難しいと思うし、品の悪い写真ではないと自負します。(ミッドランド・スクエアにて)
Ss_2
この写真はもう一枚、男の子の横顔が可愛いのが撮れていますが、ここでは、顔の分からない方にした方が良さそうです。(オアシス21にて)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月 8日 (水)

Caplio GX100の19㎜広角でモード学園スパイラル・タワーズの建設状況を記録する

ACCが柳橋にある関係で、月に2~3回は名古屋駅から笹島交差点経由で歩く。以前は地下街を利用していたが、ミッドランドスクエアなど、新しいビルの建設が始まってからはなるべく地上を歩き、進捗状況を眺めることにしている。
ミッドランドスクエアはすでに完工し、今はモード学園スパイラルタワーズの建設状況を見るのが楽しみです。

ミッドランドスクエアのとりつく島もない無愛想さとは対照的に、スパイラルタワーズのデザインは、まず度肝を抜き、そして楽しい気分にする。見方によっては破天荒と悪口を言われるかもしれない。いずれにしても、道行く人は思わず足を止めてしばし眺めることになる。
ほとんどの名古屋人が興味を持ってこのビルの建設を見守っているようだ。
インターネットでもこのビルの進捗状況を克明に記録して公開するサイトがいくつかあり、アクセスが多いことからもよく分かる。

ある人は、その珍奇な形態から「平成ガウディだ」と言い、また別の人はスパイラル構造が「バベルの塔に似ている」と言う。ちょっとオーバーだと思うけれど、「言い得ている」部分もあるのではないでしょうか。
ただ、ガウディのサグラダ・ファミリアは1882年に着工して未だに建設中だし、バベルの塔は天にも届く塔を作ろうとして神の怒りに触れて未完に終わってしまったから、こういったものになぞらえるのは私としては感心しない。
設計に当たって何かモデルがあったのかは知らないが、かくも斬新なデザインを採用したビルオーナー始め関係者の勇気に敬服するのみです。

Caplio GX100の19㎜超広角レンズを使って、スパイラルタワーズの現在の姿を写しとめてみようと思った。周囲を一回りしていろんな角度から眺めることになったが、見れば見るほど不思議な建物だ。折しも空には怪しげな雲が覆い被さり、デイズニーの白雪姫に出てくる古城を彷彿とさせる姿だった。

進捗率は何%だろうか?外観はおおよそ出来た感じだ。来年2月完工予定だからもうあまり日数は無い。この6月に、32階から重さ100kgの鋼材が落下するという事故があったが幸いけが人は無かったようだ。
ガウディのサグラダ・ファミリアは120年以上にわたり建設が続いているが、今日まで死亡事故が1件も起きていないという。だから、「平成のガウディ」としてもこれは見習ってもらって、すっきりと完工を迎えてもらいたいと願っています。

SS_2左は名鉄ビル群の上の方から写したもの。この視点の写真は珍しいと思いますよ。
右は笹島交差点角から撮影。






S_3 これは笹島交差点の信号を渡りながら撮ったもの。
JR高島屋のツインタワーが見える。







10152 これは錦通り側から撮ったもの。
折しも厚い雲が上空を覆い、妖しげな雰囲気となる。
効果を上げるために白黒にしてみた。
実際の感覚はこれに近かった。





Babel1Dscf0473 ご存じと思いますがブリューゲルの「バベルの塔」と、ガウディの「サグラダ・ファミリア」を掲げておきましょう。形の上では確かに似たところがあるし、両方とも建設中の絵ないし写真(私が撮ったもの)ですね。

S_4これはおまけ。スパイラルタワーズの向かいの名鉄・近鉄ビルのアーケードにあるお馴染みのファショナブルなのっぽさん。大きな着せ替え人形は服装により、股くぐりが、はばかられることもある。
たまたま、三原色が揃った。





【参考】モード学園スパイラルタワーズの建設計画については、三井不動産によるニュースリリースを参照下さい。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年8月 3日 (金)

愛知牧場へ「ひまわり」を撮りに行く

8月1日、写真教室の野外撮影で名古屋東部近郊の愛知牧場へ行った。
私は初めてで、どんな処かよく分からなかったが、"ひまわり"が目玉らしかった。
快晴。午前10時に到着したが、太陽はすでに高く、強烈な光と熱を容赦なく降り注ぐ。牧場と言うくらいだから、広々として木陰もほとんどない。すぐに汗が噴き出した。
牧場は緩やかな斜面にあるが、登り切ったあたりにひまわり畑があった。迷路になっていて、入り口に小箱が架けてあって、100円を入れてください、と書いてある。ほとんど一番乗りで、ひまわり畑の中の細い道に踏み込んでいった。
ひまわりの方も、暑さ負けかあまり元気が無く、うつむいているものが多かった。突然小さな子供が脇から飛び出してくる。やはり子供は元気いっぱいだ。
私自身は花の撮影は得意でないし、じっくり構えてとることも苦手だ。さてどう撮るか?カメラ2台で10数枚撮ったが、後で見てみると、広角で撮ったのが面白かった。S_2
ひまわりⅠ
標準ズーム。僅かに望遠気味。
まるで面白みがない。


Photo_3ひまわりⅡ
19㎜相当の広角。
背景の建物がポイントになっているし、青空と雲が美しい。
ひまわり自体もこの写真が美しい。

Ss_2
ひまわりと少年
同じく19㎜相当の広角。
人物が入ると俄然面白くなる。

せっかく牧場へ来たのだからと、牛や馬も撮ったが、気分が乗らないせいか大した写真にならなかった。それより、夏休みだから親が連れてきたのか、子供が多く、小動物と遊ぶ姿が愛らしく、夢中で何枚か撮った。Ss_6
Ss_4Ss_5Ss_7 


 

ところで、ひまわりは日本語では「向日葵」で、太陽に向いて咲くからだとされるが、実際はいつもそうであるわけでないし、この日のも下を向いているのが多かった。受粉して結実すると、下を向くということもあるようだが。
フランス語の「tournesol」も「向日葵」であるようだが、英語の「sunflower」は「太陽の姿に似た花」の意で、こちらの方がぴったりだ。

ひまわりと言えばゴッホの絵を思い出す人も多いでしょう。花瓶に入ったおなじみの構図のものは7点現存するが、そのうち1点は日本の東郷青児美術館にあるというのは嬉しいことだ。この7点がどういう絵かを見るにはとりあえずWikipediaの「ひまわり」の項を参照すればよい。絵の好きな人が記載してくれたようで、どの美術館にどのひまわりがあるか知るのにもとても便利だ。
これらは、すべてゴッホがユートピアと考えていた南仏アルルで描かれたものだ。ゴッホにとって、ひまわりは太陽の、そしてユートピアの象徴だったに違いない。
Gogh_12sunflowers
ゴッホのひまわり
ミュンヘン、 ノイエ・ピナコテーク蔵





それから、最近、ひまわりの品種に「ゴッホのひまわり」というのができたらしい。来年、育ててみようかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月31日 (火)

いきなりですが、これは何でしょう?...写真のお遊び

いきなりですが、次の写真はなんだと思いますか?
S デフォルメ1】
水の中でうごめく小さな人間たち。
形もいろいろに変形している。
(Nikon D80 7/19撮影)


【デフォルメ2】
S_2 もう一つこんなのもあります。
(Caplio GX100 7/27撮影)



種明かしをしましょう。オアシス21の「水の宇宙船」と呼ばれる屋根の上のプールを通して写したものです。カルチャーセンターの講座待ちの暇つぶしに、初めて登ってみた。
このプールには噴水があり、かつ風もあるから表面は波だっていた。だから下が見えるとは思わなかったが、ぐるりと一回りしているうちに、ある場所のある瞬間に水を通して何か見えたような気がした。そこで、本格的にのぞくと、この通り。
これは面白いと、ニコンで写してみると、水の表面にピントが合ってしまって、訳の分からぬ写真になった。そこでマニュアル・フォーカスにして再度写す。(AFがうまくいかなかったのは、多分、シングル・エリア・モードに設定してあったせいだろう。)
肉眼ではゆらめきはあるけれど普通の人間に見える。しかし、写真では形が大幅にデフォルメしている。動画としてみるか、静止画としてみるかの違いだ、と気がついた。
数日後、もう一度、今度はCaplio GX100で写してみた。今度はオート・フォーカスできれいに撮れた。

デフォルメ1を写真教室へ持って行ってみた。
先生からは一蹴されると思っていたが、15枚提出した中のベスト3に入ってしまった。もう少しズームアップして人間だけにした方がよいとのコメント。訳の分からぬ写真は当然だめだけれど、造形的な写真はOKだから、これはその範疇に入るのでしょうね。
デフォルメ2は見せてはいないが、私自身は抽象画的で面白いと思うけれど、写っているものが明確でないから先生は取り上げないだろう。

こんなお遊び的な写真撮影も楽しくていい。

21sPhotoS_3



種明かし。左から、TV塔から見たオアシス21全景。中は水の屋根。ここから覗いた。右は屋根の下のイベント広場。
(いずれもCaplio GX100 24㎜相当の広角で撮影)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年7月26日 (木)

一風変わったリコーのコンパクト・カメラCaplio GX100

最近のコンパクトカメラは性能が飛躍的に良くなった。1000万画素超のものも多くなり、一眼レフとの差が縮まってきたから、これで写真コンテスト向けなどの作品レベルの写真も十分撮れるでしょう。しかし、各社とも大量に売ることをターゲットにしているから、カメラに慣れていない層も強く意識した商品作りをせざるを得ず、たくさん機種はあるけれど、ハード的にはどれも似たようなものになってしまっている。
「これは“顔認識機能”が付いているからお奨めです」 売り場ではソフトの違いを強調していたりする。

しかしながら、1社だけ我が道を行く、という商品開発をしている会社がある。リコー(RICOH)は、一般向けのコンパクト・デジカメも売ってはいるが、そのほかにプロフェッショナル・ユースと銘打ったシリーズがあるのだ。家電大規模販店でも置いていないところもあり、その存在すら知らない人も多いのでは無かろうか。

リコーの「GRデジタル」というコンパクトカメラは、以前からプロ写真家の間では、サブ・カメラとして使われていた。これはデジカメとしては、非常に特異な設定のカメラである。単焦点、しかも28mm(35mm判カメラ換算)という広角に偏ったレンズを持つ。光学系も高性能な設計がなされている。
リコーは、フイルムカメラの時代に「高級コンパクトカメラGR」を出していてレンズ性能の良さでプロユーザーに大変好評だった。この時代のは、28mmのほかに21mmの機種があったが、いずれにしても広角の単焦点カメラであった。
2003年4月にフイルムカメラは生産終了になり、そのデジタル版として出されたのが「GRデジタル」である。

本年4月に発売された「Caplio GX100」は、「GRデジタル」をズーム化したようなコンセプトである。焦点距離は24-72㎜(35mm判カメラ換算)と、ズーム化しても広角偏重は変わらないし、レンズの明るさもF2.5ー4.4と高性能である。1030万画素。
面白いのは着脱式のファインダーが付いていることで、これは光学式ではなく液晶表示なのだ。大きな液晶モニターを見ながら写すのもいいが、一眼レフと同じようにファインダーをのぞきながら写したい人のためだ。さらにユニークなのは、このファインダーにはチルト機構が付いていて角度が変更できるからローアングル撮影に重宝しそうだ。(GRデジタルにはファインダーが無く、ユーザーから要望があったものと思われる)
また、オプションとして19㎜のワイドコンバージョンレンズが装着できるようになっており、あくまでも広角撮影に特化したカメラであることが明確である。(望遠コンバージョンは無い)

一眼レフはよい写真が撮れるのは分かっているが、用事があって町へ出るときなど、ついでに持って行くには大きく重過ぎる。身軽になって、もっと自由奔放に、行き交う人々のスナップや街中の様々な様子を撮りたいという欲求が最近とても強くなっていた。そういう目的に「Caplio GX100」はピッタリだった。
また、広角に特化したコンパクトカメラということで、一眼レフのサブとして同時携行する場合も、役割分担が明確になっていい。
そういうわけで、最近、これを購入した(もちろん、19ミリレンズも)。近くのエイデンやベスト電器にはまったく置いて無く、店員も知らない始末。さすがに名古屋駅前のビック・カメラにはたくさん積んであった。担当者はこのカメラのことをよく知っていて、お客さんも「知る人ぞ知る」で、指名買いが多いと、言っていた。

操作は一眼レフに準じた形になっているのがよい。たとえば、「絞り優先モード」では、当然ながら絞りの操作ができるし、測光方式もマルチ、中央重点、スポットの切り替えができる。驚いたことに、手動でピント合わせができるようになっている。
ズームは「ステップズーム」という使い方ができるようだ。24、28、35、50、75㎜のいずれかで固定して撮影するというものだ。
手ぶれ補正も付いている。
なお、値段は普通のコンパクト・カメラの倍近い。これが唯一の欠点だ。

実際の使い勝手はどうだろうか?1、2ヶ月後に報告しましょう。

コンパクト・デジカメとしてはフジのFinePix F10(630万画素)を持っていて、これには随分お世話になった。写真仲間でも評判がよかったし、実際によい写真が撮れた。愛着があるからこれからも何らかの形で使っていくつもりだ。

CapliosCaplio GX100とFinePix F10
ファインダーはチルト式
デザインは素っ気ない。性能で選べ!と言っているかのよう...

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 4日 (水)

ルリタマアザミの色彩

久しぶりに市の植物園へ行ってみた。梅雨の晴れ間、と言ってもどんよりと曇っていてとても蒸し暑い。それでも日曜日だったから家族連れが沢山来ていた。
予想通り、花は少なかった。薔薇や菖蒲が僅かに残っていて何とか植物園の面目を保ってる。花壇もそれなりに花物が植えられている。そんな中にひときわ目立つ紫色のボールのような花を見つけた。にわかには名前が出てこない。後で調べると「ルリタマアザミ」だった。色も形も良いからしばしばドライフラワーにされる花だ。

ところで、色彩について語ることは結構、難しいことらしい。
この花にしても、私には紫と見えたが、百科事典や花の専門書などでは青、あるいは淡青色と紹介しているものが多い。
それでは「るり=瑠璃」とは?広辞苑では「青色の宝石」となっている。しかし同じ広辞苑の「瑠璃色」は「紫を帯びた紺色」となっている。
確かに遠くからこの花を見つけた時は、珍しく青い花があるぞ!という感覚だった。でも写真を撮ってみるとこの通り、紫と言う方が近い。
もっとも、色彩感覚は個人差があるから、この写真でも紫でなく青に見える人もいるかも知れない。

それからもうひとつ問題があります。パソコンの液晶モニターで見るのと、写真プリントでは色彩が大きく異なることがよくあるのです。これにはいつも悩まされる。モニターで見てこれは綺麗だと、喜んでプリントしてみると、期待はずれ、ということが多い。
概して、液晶モニター(三菱製使用)の方が綺麗だと思いますが、それもメーカーによるかな?
したがって、モニターとプリンターの色合わせをしておくべきなのですが、面倒くさいのと、合わせるとすればモニターを調整してプリンターに合わせる事になるらしいから、折角モニターが美しく見えるのにもったいない気がするのです。
(モニターの調整はアドビガンマというソフトを使う。モニター購入時に調整した覚えがある)

結局、私もそうだが大抵の人は、モニターの色、プリンターの色、現実の色・・・が三者三様になっているのです。
しかしながら、現実の色を再現すると言っても、感覚の世界だから厳密にこれだ、と言えるようなものはないというのが本当のことでしょう。だから、写真プリントでも、あまり悩むことはなく、自分の思うとおりに仕上げればいいのだ、と割り切っています。
598s
何色に見えますか?
よく見ると、てんとう虫や蜂が沢山潜り込んでいます。
一生懸命の姿が、とてもいとおしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 3日 (火)

写真における「作品」とは?

写真は誰でも撮れる。カメラの性能が良くなったから、シャッターを押せば先ず間違いなく綺麗な写真が撮れる。しかし、それが直ちに写真作品と呼べるわけではないだろう。どういう条件が必要か?
写真教室に入ってからこの事を強く意識して被写体を探すようになった。そして何となく分かってきたのだが、言葉で説明するのは難しい。

雑誌「美術手帖7月号」に写真作家の分類方法が出ていてとても興味深く読んだ。写真作家を目指すなんて大それた気持ちは無いけれど、写真作品づくりのヒントにはなると思われた。
写真作家は次の10種類に分けられると言う。
①土地と密着撮影型・・・この場所ならおまかせ
②ドキュメンタリスト型・・・時代を切り取る
③放浪写真作家型・・・旅こそ人生
④ポートレートコレクター型・・・人間万歳!
⑤先端モード一体型・・・ギョーカイとともに進め
⑥コンセプト重視型・・・アートの世界で生き残れ
⑦写真技術探求型・・・超絶テクニックで勝負
⑧スナップシューター型・・・街を流して撮りまくる
⑨写真+文章型・・・溢れる想いを言葉でつづる
⑩「私」写真追求型・・・身近なものにカメラを向ける
キャッチフレーズでおよその内容が分かると思いますので、詳細は省きます。
わが教室でも、例えば人物を大写しにした作品が多い人(④)が居ますし、昆虫撮りの上手な人(①に入る?)も居る。

私に向いているのはどのパターンか?「③放浪写真作家型」や「⑧スナップシューター型」の作品作りなら多分できるでしょう。
それから興味を持ったのは「⑨写真+文章型」。美術手帖で述べているのは、文章と写真が互いに引き立てあって総合的な作品となる、かなり高度な場合を言うのだが、例えばブログを写真とそれにまつわる文章で作って行くという方向は充分考えられる。
また、「⑥コンセプト重視型」も面白い。こんなイメージ...という自分の考えが先にあって、それを写真で実現して行くわけだが、これは結局アートの分野に踏み込んで行くことになると、美術手帖は述べている。そんな大それたことは考えないにしても、我々レベルでそんな作品作りを目指してもバチはあたらないでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年6月27日 (水)

オランダ・デンマークを旅して その6

今回、写真は約900枚撮った。これは旅行目的からすると、少ないと言うべきでしょう。
事前のミーティングで、先生からフィルムは50本は持って行くように、との注意があった。帰国後、先生は「30本(36×30=1080枚)しか撮らなかった、もっと撮るべきだった、後悔している」と、おっしゃっていた。他のメンバーはかなり撮っていたようだが?
そういうわけで、写真はまだまだあるけれど、質の保証が出来ないから、もうそろそろやめておいた方が無難と思われます。それでも、もうちょっと...

《アルクマールのチーズ市》
ザーンセ・スカンスの風車群を見た後、オランダ西部の古い商業都市アルクマールへ向かった。チーズの競り(せり)市で有名なところである。競り市が行なわれるのは毎週金曜日で、ツアー日程もそれに合わせてある。到着した10時ごろには既に市は始まっていて、観光客が大勢、聖堂前の競り市会場を取り囲んでいた。歴史は古いが、今では観光のためのショー的要素が大きくなっているようだった。
下写真の左から、①倉庫からチーズを運び出す、②広場の真ん中で2グループほど、仲買人たちによる競りが行なわれる、③買い手がついたものは出荷される...という手順のようだ。チーズを運ぶおじさんたちの振る舞いがユーモラス。
0228s0208s0223s




《リーベの夜警》
リーベ観光局の案内冊子によると、1902年に近代的な警察が出来るまで、街の平和と秩序を守り、火事と嵐による水害を監視するため、過去ずっと、ナイト・ウオッチマンによる街の周回が行なわれて来た。それは毎日、夜22時から翌朝5時までで、ウオッチマン・ソングと呼ばれる特別な詩句を口ずさみながら行なわれたという。永らく途絶えていたが、1932年に観光振興の一環として復活し、今日に至っている。
スタート直後の10時過ぎ頃はまだ、昼のように明るかったが、10時半過ぎには夜らしくなってきた。この日、ウオッチマンに従って、小一時間街を周った観光客は50人ぐらい。要所要所で立ち止り、ウオッチマンが伝統の詩句を朗々と唱えた。
0227s0239s0240s_10243s








《船、舟、ふね・・・》
今回のツアーは水辺の風景を撮るという触れ込み立ったこともあり、舟を沢山撮った。①チーズ市の広場の傍らに小さな運河があり、観光客と思われる母と息子が仲良くカヌーを漕いでいた。②カヌーのオジサンがアヒルを追いまくって遊んでいる。③ロスキレ港のヨットだまり。④アムステルダムの運河で見かけた鉢植え船。⑤交差する魚網にアートを感じたが?
0217s0098s_10389s_10036s0099s   




《馬、牛、羊...》
①②動物を撮ることにあまり興味が無かったのだが、先生の指示でバスを臨時停車させ、牧場の馬を撮った。随分人馴れした馬たちで、我々の方によって来たのでクローズアップが撮れた。ダルメシアンのような模様の馬も居た。挨拶代わりにそっと鼻面を撫でてやる。  ③ハンブルグのホテルは郊外に位置し周りは全くの田舎。夕食の後の散歩で農家の牛を見つけた。夕日を受けて牛の輪郭が美しく輝いていた。  ④ザーンセ・スカンスの風車の傍らの囲いに居た羊たちが突然1箇所に集合。多分ご飯の時間?
0478s0479s0295s0200s_1   




これくらいにして、最後に今回の撮影旅行の反省を。
1 技術の未熟さを痛感した。ベスト・ショットと思うものほど、ブレでクリアな写真が撮れていない。また、パン・フォーカス(近くも遠くも全てクリアに撮る)にこだわり過ぎた嫌いがある。それから写真は撮れているからいいようなものの、写真データを調べてみると、かなりちぐはぐなものもあった。
2 被写体については、「変わったものがないか」を追い求めすぎ、オランダ、デンマークらしい雰囲気の出た写真が少ない。ベテラン達の写真を一部見せてもらったが、何と言う事も無い被写体からも、オランダ/デンマークらしさが醸しだされているし、特に女性のメンバーの写真には情感豊かなものが多くあり、とても感心した次第です。

そうなのだ、もっともっと撮るべきだった。ごく普通の光景、どこにでもある被写体にこそ、その国の、その土地の本質があるはずだから。

今回のツアー関係はこれでひとまずお終いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)